おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『こども食堂を収益化する方法』。
先日。
YouTubeの動画にコメントが来た。
「こどもをYouTubeのダシにしてる大人がキレてる」
って。
ダシってナニ????
似たようなコメントは多数寄せられていて、どれもこれも悪意を感じるものばかり。
どいつもこいつも何もわかってないようなのでこの場を借りてハッキリ言っとく。
こどもをダシに使って何が悪いの???
こども食堂を運営するためにはお金がかかる。
そのお金をどこでどうやって稼ごうか?って考えるのは当たり前のこと。
てゆーか。
人間なら誰だってそうだ。
お金稼ぐために仕事をしてるんだろう?
キレイごとぬかしてんじゃねぇよ。
使えるモン使ってそれでお金を稼ごうとして何がいけないんだ?
そのお金が巡り巡ってこどもたちのごはん代になってるんだ。
じゃあてめぇ払ってくれんのか?
コメントなんて言わず直接来いよ。
いくらでも話してやる。
ちょっと荒ぶってしまったけど純度100%のホンネ。
そんなこども食堂とお金のお話。
こども食堂はボランティア?
こども食堂というと、その地域の有志の人が無償でこどもたちに食事を提供する、というイメージが一般的。
こどもたちからはお金は頂きません!
といった姿勢だ。
もしくは、お金を頂くにしても100円とか、多くても300円ほど。
つまり、食べたくても食べれないこどものために大人が身銭を削ってやるのがこども食堂というイメージが一般的。
だからやる気はあるけどなかなか手が出せない…という人があちらこちらにたくさんいらっしゃる。
そりゃそうだ。
こどもに食事を提供するということは、食材費やら人件費やら施設利用費やら、何かとたくさんお金がかかる。
こども食堂の規模にもよるけど、1人前の食事の材料費をどれだけ抑えたとしても、最低でも100円ぐらいはかかる。
大人が1食を節約するために100円以下に抑えることは可能だけど、こどもたちは成長期だ。
大人の節約とはわけが違う。
栄養のバランスもしっかりとれた食事となると、それなりに費用がかさんでくるのは致し方ないこと。
だからこども食堂を開催するのを月に数回程度に抑えるしかなくなる。
虎吉の場合は毎日こども食堂を開催してるから、そりゃーもうとんでもない費用がかかるのよ。
ボランティアでなんてとてもじゃないけどやってられない。すぐに体力が尽きる。
被災地のボランティアとは少し毛色が違っていて、あれはゴールがちゃんとみえてる。
被災地の倒壊した建物が復旧したり、お店の営業が再開したり、回復していくにつれてボランティアの手を緩めていくもの。
こども食堂は真逆で、ゴールがない。
毎年こどもは生まれてくるし、減ることがない。少子化で毎年減ってはいるけど、今のところあまり影響がない。
しかも地域になじめばなじむほど、知名度も上がっていき、来るこどもの数はどんどん増えていく。
かといって、こどもたちからお金を頂くとなると、こどもたちが来れなくなる、という本末転倒な事態が発生する。
こども食堂がボランティアでできるのは単発開催とか月に数回程度開催するもののみ。
それすらボランティアだけでできるかどうかは危うい。
どこかで収益を発生させないと開催自体ができなくなる。
虎吉でボランティアなんて絶対ムリ!
だからあの手この手を使って、稼ぐためにいろんなことをやってるんだ。
どんな会社でも個人事業主でもそうだろう?
利益を出すために、生活するために仕事をしてるんじゃないのか?
こども食堂を収益化するには?
こども食堂を毎日末永く続けていくためには、ボランティアじゃなくちゃんとお金が回る仕組みを作らないといけない。
そのためには「場所」と「お金の確保」が必須。
場所
こども食堂を開催するには、まず「場所」がないと始まらない。
大阪の西成で無料の炊き出しを公園でやってるっていうのもあるけど、長く続けるためには公園だといろんな弊害がある。
まず天気問題。
雨だと開催ができない。
あと、公園の目的がそもそも自由に遊んだりする場所なので、地域の皆さまに迷惑をかけることになる。
とゆーわけで、こども食堂を収益化するには場所の確保が必須。
それも「ここに行けば食事が無料で食べられる」という認知をこどもたちがしないといけないので、山奥とか僻地だとそもそもこどもたちが単独でたどり着くことができない。
なので、学校が近くにあったり、住宅街が近くにある"こどもたちが集まりやすい場所"に設定しないといけない。
自転車を置いておけるスペースがあるとなお良い。
虎吉はそういう意味でいうと場所は文句ナシに良いんだけれども、自転車を置いておけるスペースが限られてるので、最初の頃はよく警察に通報されていた。
そこんところはちょっと想像力に欠けてたなーと反省。
とゆーわけでまず場所の確保は必須。
お金の確保
本日の肝の部分。
お金をどうやって確保するのか?
○○と併設する
僕がこども食堂をやるにあたり、いちばん最初に考えたのは「単独では絶対に続かない」ということ。
じゃあどうするか?って考えた。
僕の料理の腕とか、もろもろ考慮した時、いちばんいいと思ったのが「居酒屋」だった。
居酒屋ならいろんなジャンルの料理を出しても問題ない。
そして居酒屋のメニューひとつひとつにこどもたちの分も上乗せしてやろう、とか考えたけど、それだと初見さんが来にくくなる。
はて?
どないしようかしら?
さっそく壁にぶち当たった。
いくら悩んでも妙案が浮かばない。
そんな時はGoogle先生だ!となり、調べてみたところ、奈良県のカレー屋さんが画期的なことをやってらした。
こども専用のチケット「みらいチケット」を作って、それを有志のお客さんが買うという仕組みだ。
これなら「応援したい」と思ってくれた人からお金を頂戴することができるし、別にそうでもない人は自分が飲食した分だけ支払いをすればいい。
これは素晴らしい!と思って即パクらせてもらい、チケットの名前を「とらきチケット」にして売り出した。
壁にホワイトボードを設置して、そこにマグネットでくっつける。
そのチケットはこどもたちが自由に取って使える。
これは何かと併設すれば可能だから絶対にやった方がいい。
ネットを最大限活用する
チケットを作っても、それを知らないことには誰も買いようがない。
だから来る人来る人にシステムを説明して知ってもらう。
それでも、まずお店としての集客ができないことにはチケットは売れない。
そもそも飲食店の初心者で、そういう繋がりもない。
そこで思いついたのがネットを使って全国の皆さんに知ってもらうことだった。
インスタ、YouTube、ブログ、あらゆる手を使って集客を図った。
最初の頃は料理動画を出したりASMRを出したりいろいろ試行錯誤してたけど、こどもが来るようになってから思いついたのがこどもたちと絡んでる様子を動画にしてそれを投稿すること。
するとそれがうまいことハマり、いくつかの動画がバズったことにより、フォロワーがあっという間に1万人を超えた。
すると全国各地の人たちがチケットを買ってくれたり、食材を送ってくれたりするようになって、ある程度の認知が広がった。
認知が広がると、それを実際に体験してみたい!という人もいて、遠方からわざわざ来店してくれる人もたくさん現れた。
今の時代に合った方法を模索した結果、わりと成果が出た。
そうすると、冒頭で言ったわけのわからん輩も出てくる。
そこに対して改めて物申す。#今度は冷静に
こども関連の市場はたくさんある
まず。
こどもをダシにするというのは、まさにおっしゃる通り。
こどもを使って動画のネタにしてそれをみてもらって収益を得ている。
ただ、それの何が悪いのか?
なぜそんなに悪意のある感じで来られるのか?
こどもをダシにして、というなら、じゃあ西松屋なんかもそうだし、こども向け番組とかもそう。
マクドナルドだってハッピーセットにこども向けのおもちゃを付けてこどもをダシにして子連れの家族の来店を促してる。
そういう市場は世の中にはたくさんある。
こどもをダシにするものも、動物をダシにするものも。
こども食堂なんだからこどもをダシに使って当然だ。
じゃあどうやって広告するんだ?
こどもを使わずにやれってか?
それはそれでもいいと思うけど、それだとこども食堂としての認知はなかなか広がらない。
実際に今応援してくれてる人たちは、こどもをダシに使った動画をみて心を動かされて支援をしてくれてる。
その人たちの気持ちはどうなる?
てゆーか。
テレビでこども食堂のCMとかみるけど思いっきりこども使ってんじゃん。
そりゃそうだろうよ。
こどもの顔を出したりするのはどうなの?
みたいな意見もあったりするけど、顔を出したくないと言う子もいるから、動画を作る時にはまず動画に出していいかをこどもたち本人に聞く。
そしたらけっこう「出たい!」という子が多いので、その時はそのまま出演してもらってる。
ホントなら親に確認を取りたいところだけど、親の連絡先も知らないし、そもそも親が来ないから確認のしようがない。
てゆーか。
この時代に「動画に出演してネットを通じて知らない人にみられる」という経験ぐらいしておいた方がいい。
そんな理由から、虎吉では本人のみに出演するか否かの判断をしてもらってる。
仮に親が文句を言って来たとしたら、その時に動けばいい。
実際に動画をみて削除してくださいっていう親もいたしね。
それはそれで消したけど、こんな時代にそんなリテラシーで大丈夫か?
そうやってこどもとのやり取りをみた人が感動して応援したい!ってなってくれて、チケットを買ってくれたり食材を送ってくれたりして、こども食堂の運営が成り立つ。
それって捉えようによっては
『こどもたちが自分たちで自分たちの食費を稼いでる』
と捉えることもできる。
中には動画にすることを見越して行動する子もいる。
虎吉の仕組みをこどもが理解して「じゃあ自分には何ができるか?」を考えてる。
自分の立ち位置をキチンと把握して自分が取るべき行動を考えてる。
こんな素晴らしい仕組みはないじゃないか。
素晴らしいことの裏側には問題もいろいろある。
こどもが動画に出演することで、親や先生に自分のやらかし行動がバレたり、友達にイジられたり。
ヘタしたらイジメに繋がってしまう可能性も否めない。
幸いなことに今のところそういった問題は起きていない。
でも今後起きないとも限らないので何らかの対策はしないといけない。
まとめ
こども食堂は世の中にはあった方がいい。
ホントならこども食堂なんか存在しなくてもいいハズなんだけど、今の世の中はこういう場所があった方がいい、と僕は思ってる。
食べれないこどもたちのためじゃなく、心の拠り所がないこどもたちのために。
むしろもうこども食堂じゃなくて「こどもスナック」と化してる。
今の時代は心の距離が果てしなく遠いから、そういうことを学べる場所が少ない。
学校の先生はそこんところは全然頼りにならないし、親も同じく考えない親が多い。
こういう場所が全国各地に増えたらいいな、と思う。
そのためにはどうやって運営していくか?を絶対に考えないといけない。
何かの足しになればと思いやす。
ご清聴ありがとうございました。



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