こども食堂店主のひとりごと:タバコとこども

店主のひとりごと

おはようございます。

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

今回のテーマは『タバコとこども』。

 

今の世の中、健康増進法が改正されて受動喫煙防止法という名の法律がある。

 

要するにタバコを吸わない人からするとタバコの煙はクサイし健康にも害あるしやめましょうねぇ〜というもの。

特にこどもに対してはやりすぎじゃね?ってぐらい過敏になってる節がある。
#大人が思ってるほどこどもは気にしてない

 

じゃあそもそもタバコを法律で規制するとか禁止するとかにしたらいんじゃね?

 

中途半端なことしたって受動喫煙はなくなることはない。

 

分煙化で喫煙所がいくら隔離されてるとはいえ、煙はどこかしらには存在する。

いや、むしろあまりにも隔離されすぎてみんなそこに集まるから煙の量がすごかったりするし、隔離しすぎると吸う場所がないから喫煙所じゃないところで隠れてコソコソ吸ったりする人もいる。

 

皆さんどこかしらでタバコは吸ってらっしゃる。

 

タバコ自体を失くせば受動喫煙なんか一瞬でなくなるじゃないか。 (個人的にタバコが失くなるのは困る笑)

 

それを失くせないのはタバコの税収があるから?

 

軽く調べたら年間2兆円って出たんだが。

 

国税の収入が76兆円ぐらいだそうで、およそ2~3%ぐらいがタバコでの税収。

 

そりゃ失くせないよね。

 

何やら黒いものを感じる。。。

知らんけど。

 

むちゃくちゃ矛盾してるやん。

堂々と売っときながら健康に悪いのでウンタラカンタラ。

 

どっちやねん。

 

 

虎吉は喫煙できるお店としてオープン。

 

保健所に申請する時に喫煙がどうとかっていう説明はあったけど、客席の面積が30坪以下の店舗は喫煙可能ということだった。

虎吉はそのへんの基準はクリアしてるので特別何かすることもなく堂々と喫煙可能店として営業することができる。

 

1階は居酒屋スペース、2階がこどもスペースとして謳ってるので、建前上こどもは2階で食事をとる、ということにしてるのでいちおー喫煙関連の条件は守ってる。

 

でも実際は1階で食べるこどももいる。

ひとりで食べに来た子をわざわざ2階に上げる意味がわからないからだ。

 

ひとりで食べに来る子の中にはひとり親家庭で、親が仕事で食事時に家にいないことがほとんど。

そんな時に虎吉に来て僕と楽しく話をしながら、時には阪神タイガースの試合をテレビで一緒に観戦しながら野球について語りながら食事をする。

ひとりで食べるよりは誰かと食べた方が食事は美味しいよね。

 

親御さんもそこらへんはすごく感謝してくれてる。

 

大切なのはそこで、そういうこどもが楽しく食事できる場を提供する、っていう目的もこども食堂にはある。

 

虎吉は基本僕ひとりで営業してるから、僕が2階に上がってしまうと1階がもぬけの殻になってしまう。

 

本末転倒だ。

 

そうなると居酒屋スペースで食事をとるしかなくってくる。

 

その時にタバコを吸うお客さんが来た場合、受動喫煙は完全に避けられない。

 

そのことで保健所に通報が入ったみたいで、何回か保健所から連絡があった。
#しょーもないことするわー

 

でも保健所の人の言ってることはすごく曖昧で正直何が言いたいのかさっぱりわからなかった。

 

明らかにこうしてくださいっていう事も言わないし、タバコは健康に悪いので……特にこどもにとってはウンタラカンタラ…

 

そんなもんわかっとるわ。

 

わかった上で吸ってるんだこっちは。

 

20歳未満の人は喫煙できる場所には入ったらダメっていうルールとか、その旨を表示しないといけないっていうルールもある。

 

でもそんなことは僕は一切していない。

 

入口から入らないとこどもは2階に上がることができない。

 

裏にも入口はあって、そこからなら直接2階に上がることはできる。

でもどのみち料理を注文する時は1階に行く必要がある。

 

そんな説明をしたら、そもそもこういう形態の店舗の例がないからなのか、保健所の人もどうしていいかわからんって感じですごいモゴモゴしてる。

 

何しにきたん???

 

健康に害があるって言ってもそれは千差万別。

肺がんになったとしてもそれがタバコが原因なのかはわからない。

 

実際タバコを生涯吸い続けても肺がんにならないまま亡くなった人もたくさんいる。

そもそも僕ら世代の人は親がこどもの目の前でタバコ吸ってたし、なんなら父ちゃんのヒザの上に抱きかかえられながら平気でタバコ吸われてたぞ。

それでもすごく健康でいられてる。

 

ただの喫煙者の屁理屈でしかないけど。

 

お酒も一緒。

百薬の長とか言われてるけどそれはあくまで適量の話。

 

実際誰が適量ですますねん。

 

そんなやつおるん?

 

9割以上は適量以上飲むやーん。

 

そうなると肝臓とか膵臓とかいろんなところに負担がかかって健康に害しかない。

 

今のところお酒に関してはそんなに目立った規制はないけども。

 

規制ばっかりしてたら窮屈になって居心地がひじょーーーに良くないし、何よりワクワクしない。

 

そしてこの件で象徴的な出来事がひとつあった。

 

ある日、テレビの取材依頼のメールがきた。

 

関西ローカルの人気番組の制作会社からで、HPをみて連絡をくれたみたい。

 

話はトントンと進み、メールがあった翌日にディレクターの人と打ち合わせがあって、その時にタバコはテレビ的にNGだから撮影当日は灰皿を撤去してほしいとのこと。

 

その番組は僕自身もずっと観てた番組で、いつか出れたらいいなーぐらいに思っていた矢先。

まさかオープンから3ヶ月で出れるとは思ってもみなかったので、すごく嬉しかった。

 

そんな番組からのお願いとあらば灰皿の撤去だろうが何だろうがそりゃ二つ返事でやりますとも。

 

で、撮影当日。

 

だいたい16時過ぎぐらいに突入します、とのこと。

 

その時お客さんがいらっしゃって、その人は喫煙者だったからひとつだけ灰皿を置いていた。

撮影が来るまではOKです、とお願いして。

 

そして突入してきてくれて、順調に撮影が進み、いい雰囲気で終了。

 

当日はこどもたちも来てくれて、楽しんでくれたご様子。

 

ところが。

 

撮影から1週間ぐらい経ってディレクターから連絡が入り、お蔵入りになってしまったとのこと。

 

理由を聞くと、テレビ局に「あの店はこども食堂なのにタバコを吸ってる」と通報が入ったのだとか。#しょーもないことするわーPart2

 

そしてテレビ局の偉い人たちに撮影した素材をみせろ、と言われて一瞬だけ灰皿が映ってるシーンがあり、これはダメだ、と言われてお蔵入りになったんだって。

 

全然意味がわからないけど。

 

ディレクターの人も編集するから、と食い下がったけど全然ダメだったみたい。

地上波の番組がどんどん面白くなくなっていってるのはこういうことかー…と。

 

テレビ業界のことなんか全然わからないけど、垣間見た気がした。

近年、地上波をみるのは野球とか競馬ぐらいで、全然みることがなくなったけど、それは面白いと思える番組がなくなったから。

 

プラスNetflixとかYouTubeとかそっちの方が面白い。

 

お客さんがいる時はわりと地上波を流すことが多くて、こないだ久しぶりに水曜日のダウンタウンを一緒にみた。

 

あの番組はこんな世の中でもわりと攻めてる印象だったので、どうなんだろう?と思いながらみてたけど、水ダウですら全然面白くなくなってしまってた。

 

その日がたまたまだったのか、全体的に面白くなくなってるのか。松本人志がいないからなのか。。。

 

もはや確認しようという気すら起こらないので真相は謎だけど、今の地上波の面白くなさ加減を垣間見た気がした。

 

じゃあお蔵入りになったのも仕方ないか、と。

妙に納得した。

 

でもそれでいいのかしら?と。

1視聴者として思った。

 

テレビというメディア以外にみるものがなかった時代とはもう違って、今はYouTube、Netflix、Huluなどなどいろんな選択肢がある。

それもスマホ、TV両方でみれる。

 

地上波が誰にもみられなくなってしまったら制作費がかけられないからますます面白い番組がなくなっていく。

 

かなり悪循環に入ってしまってる。

上岡龍太郎さんがちょっと前(だいぶ前?)に言ってたことがまさに現実になってる。

 

あの人はすごい人だな。

 

そのうち地上波が全部なくなる時もくるのでは?

 

でもずっと好きだったテレビがそんなふうになっていくのはあんまりみたくないな。

 

ひとつのことがきっかけでずいぶんいろんな事を考えさせられましたとさ。

 

ご清聴ありがとうございました。

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