おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『負けず嫌いは人のせいにしたらカッコわりぃ』。
負けず嫌いは負けるのが嫌いとかそういう意味だけど、そもそもホントは「負け嫌い」だったんだとか。
それが食わず嫌いと同じ感じでいつの間にか「負けず嫌い」になったんだと、Google先生はおっしゃってた。
そんな負けず嫌い。
厳しい社会を生きていくためには必須の能力であることは間違いない。
たぶん人間なら誰にでも備わってるものだとは思うんだけども。
世の中の人たちをみてるといろんな負けず嫌いがあるもんだなぁ…と、人それぞれで面白い。
でも、出し所を間違えるとすげぇカッコ悪い。
僕は自分で自分をすっげぇ負けず嫌いだなーと思うけど、あんまり表には出さない。
それがいい時もあるし良くない時もある。
音響(PA)の仕事を始めた時にモロにそれが出た。
僕は高校卒業とほぼ同時にライブハウスに「PAになりたいから修行させてください!」と直談判しに行った。
快く受け入れてくれて修行の日々が始まった。
僕は早く一人前になりたくて先輩PAがどんなふうに仕事してるのかをガン見したり、雑務を必死に頑張っていた。
……つもりだった。
普段一緒にいていろいろ教えてくれる先輩「Y氏」はいつも僕のそういう姿を直にみてるからか、特に何かを言われるわけでもなかったけど、時々臨時の別のPAの人「I氏」が来て指導してもらうことがあって、その人がY氏に言ったひとことが僕の胸にぶっ刺さった。
「この子やる気あるの?」
僕は基本的にやる気を表に出すのがニガテで、初めましての人だと余計に、その人がどんな人なのかを探るためにめちゃくちゃ観察するからからボーっとしてるようにみられてしまう。
I氏もゆーて僕のひとつ年上で、PAになったばっかりでそんな余裕もなかったのは間違いないと思うけど、ほんの何時間かしか一緒にいないのにそんな言い方しなくても・・・って内心思ってたけど、なんか勢いがすごくて何も言い返せなかった。
もう20年以上も前の話で、詳しいことは忘れてしまったけど、そのひとことだけは今でも鮮明に覚えてて、忘れられないぐらい悔しかった。
でもその悔しい気持ちもI氏には一切伝わらず、ずっとそばで僕をみてくれてたY氏がフォローに入ってくれる始末。
結局その後もI氏は何回か臨時で来てくれたのだけど、その時は僕はすでにメインでPAを任されるようになっていたので、悔しい気持ちは晴れて心の中で「ざまあみさらせ」とほくそ笑んでいた。笑
かといってそのI氏と仲が悪かったわけではなく、一人暮らしをしてると言ったらごはん連れていってくれたり、後にバンドのマネージャーやってくれたりと、関わりは非常に深い存在だった。
出会いが最悪だったっていうだけのお話・・・。笑
僕は基本的に平和主義でできるだけ波風を立てたくないので、自分の感情を表に出すことはあんまりなかった。
でもこの時ばかりは自分のそういう性格をうらめしいと思った。
もしあの時、あの言葉を言われた瞬間に自分の気持ちを素直に表現できていたら。
I氏も僕のやる気を感じてくれて、むしろ褒めてくれたかもしれない。
あそこまで悔しい思いをせずにすんだのかもしれない。
でも僕はあそこまで言われたその時には何も言い返さず、ひたすらI氏の受け入れることに徹した。
そしてその瞬間に「いつか見返してやる」っていう反骨心が燃え上がって、次の日からより一層真剣に仕事に取り組むことができた。
そう考えると、負けず嫌いを表に出さずにグッとこらえたからこそ、より反骨心が燃え上がったのかもしれないなーとも思う。
いや、その瞬間に出したとてさして変わらなかったような気もするけど。笑
どっちが良かったのかなんて今となってはわからないけど、内に秘めるタイプの性格なのでそこはどうしようもなかった。
感情をむき出しにできる人がうらやましいって思うこともあるけど、できないものはどうしようもない。笑
こんな感じで僕は内に秘めるタイプの負けず嫌い。
でも負けず嫌いにもいろんな種類がある。
基本的に僕は相手を負かしてやりたいという感情はなく、自分自身に負けたくない、という感情しかない。
なので相手に対する闘争心がないからスポーツとかケンカとかは向かない。
I氏にやる気あんの?って言われた時も、そんなことを言われてる自分自身が情けなくて悔しくてしかたなかった。
いつか見返してやる!っていう気持ちを持って頑張って結果を出すことで僕の気持ちは晴れたし、自分自身の成長にもなったから、僕の中ではそれがいちばんカッコイイと思ってる。
でも世の中にはそうじゃない人もたくさんいる。
相手を蹴落として自分がいちばんになろうとするタイプ。
わかりやすいのがドラゴンボールのベジータとかフリーザみたいな悪役の方たち。昔のピッコロ大魔王とかもそう。
自分が最強だというプライドは素晴らしいのだけれど、自分よりも強いヤツが現れた時、その相手をさらに超えてやろうじゃなくて、ソイツを殺して自分のポジションをキープしようとするとんでもねーお方々。
いや、おまえ何も努力せーへんのかい、と。
その最強っていうポジションに行くためにはすんげぇ努力をしたのかもしれないけど。
到達してしまったらそこで終わりか、と。
そういうタイプの人が世の中にはごまんといる。
それってみててすごくかっこ悪いなーと思う。
相手を蹴落として自分のポジションをキープしたところで、自分自身が変わらないとまた違う相手が現れたらその都度その都度蹴落とさないといけない。
しかもその相手はそれぞれタイプが違う可能性もあるだろうから、その度にいちいち戦略を考えないといけないし、すごい労力と時間を費やすことになる。
それなら自分を成長させてどんな相手にがきても負けないようにするっていう一点に集中した方がよっぽど効率的じゃね?
自分自身のことだから自分がいちばんわかってるし。。。
そのタイプがドラゴンボールでいうと悟空。
僕は悟空のようでありたい。
結局、相手を蹴落とすタイプの人は自分のせいにせずに相手のせいにしてる。
今の自分は最強だという傲慢だ。
現時点ではそうかもしれない。
でもそんなものは時間が流れればいろんなものが変わっていく。
自分よりも数倍も努力してる人間がいればいずれ追い抜かれてしまう可能性だってじゅうぶんありうる。
それを受け入れて自分も変わっていかないと、いずれ駆逐される。
これって恋愛とかでも同じことが言えて、浮気されたことを相手のせいにするのがそのタイプ。
浮気されるのは自分に原因がある。
参考⇒浮気はされた方が悪い説を言うと怒られそうだけど言います:こども食堂店主のひとりごと
きゃー。
ご清聴ありがとうございました。
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