こども食堂店主のひとりごと:心を閉ざしてる人は無理にこじ開けようとするともっと閉ざしていく

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

今回のテーマは『心を閉ざしてる人の寄り添い方』。

 

心を閉ざす。

 

…ってひと言で言っても閉ざし方なんて人それぞれで、これといった共通点があるようでない。

 

その人が心を閉ざしてるかどうかなんて外から見てもまあわからない。

 

本人にはそんな自覚なんてない。

 

本人がそのことに気づくのは心が開いた時。

 

「あー…おれあの時心閉ざしてたなぁ…」ぐらいのもん。

 

僕自身も心を閉ざしてた経験があるからわかるけど、そういう時って本音、心の内を見られたくないっていうのが根っこにあって。

 

とにかく誰とも関わりたくないの。

 

できるだけ。

 

ほっといてほしい。

 

泥酔した時のあの感じに似てる。

 

触れないで。

起こそうとしないで。

無理やり動かそうとしたらマーライオンになってしまうから。

後で自分で動くから。
#たいがいそのまま寝る

 

心を閉ざしてたときはホントにそんな感じで、できるだけ人と関わりたくなかったんだなーって。

 

顔の表情なんか心の内をみせないように完全に作り物。

 

笑っててもどっかでは冷めてる自分がいたりして、心の底から笑ったことなんかほとんどなかった。

 

そしてそこに気づく人なんかゼロだったので、ある意味では居心地がよかったのかもしれない。

 

こうして書いているだけで闇が深いなーとつくづく思うけれど。

 

その時間が無駄だったかというと決してそうは思わない。

 

おかげさまでなのか、人が心を閉ざしてるかどうかが察知できるようになった。

 

かつて自分がそうだったように、笑ってるようにみせて心の中では全然笑ってない、というのがなんとなくわかる。

 

で、その人とガッツリしゃべってみると案の定心を閉ざしてた…なんてことがよくある。

 

僕が心を閉ざしてたのを誰も気づかなかったように。。。いや、気づいてたけどあえて放置されてたのかもしれないけど。

 

だとしたらそれはそれでひどい話だな。

 

おそらくほとんどの人が気づいてはいなかったと思う。

 

真相がどっちかなんてどうでもいいけど、とりあえず誰もそこに触れてこなかったのは事実。

 

近寄ってくんなオーラ全開だったのかもしれない。

そりゃ誰も来んわな。

 

でもね。

本当はさみしいんだよ。

人間が好きなんだよ。

人間の温かさを知ってるからこそ。

 

その輪の中に入りたいのが深いところでの本音。

でもまた傷つくかもしれないっていう怖さがあるからどうしても体がこわばっちゃう。

 

結果、心の扉が閉じてしまう。

 

それだけ。

 

でもそういう深いところの本音に自分自身で気づいてないパターンがほとんど。

 

心を閉ざす人の共通点としてあげるならそこかな。

 

ホントは人が好き。

 

ある時。

たまたま自分と似たような感じの人に出会って、その人も同じように心に闇を持っていて、すんごい壁を作ってた。

 

完全に心を閉ざしてた。

 

そんな自分と似たような人に出会ったのが初めてだったのでどうしていいかわからず。

 

とはいえ、深層心理はなんとなくわかってたので、すごくもったいないって感じた。

 

だから無理やりこじ開けようとしてしまった。

 

でも結果としてそれはあんまりよろしくなかった。

 

っていうのも。

 

心の中っていうのはすごく傷つきやすくて脆いもの。

いわばむき出しの内蔵みたいな感じ。

それをオープンにできる人は、感情むき出しの人。

ずっと外の空気にさらしてるから傷つきながらでも少しずつ強くなっていってる。

そして1回の傷なんてしょせん知れてる。

だからことあるごとに感情をむき出しにしても平気なのだ。

 

反対に心を閉ざすような人は、そもそもメンタルが豆腐なので1回の傷でもダメージはかなりデカく、深い。

そして傷がつくとその傷をみられないように蓋をする。

蓋をして外の空気に触れないようにしてる。

 

それが心を閉ざした状態。

 

その蓋を無理やりこじ開けようとすると傷がえぐられてしまうからまた心に大ダメージを食らう。

 

それが嫌だから蓋をする。

 

だから心を閉ざしてる人はゆっくり少しずつ、自分から開くようにしないといけない。

 

そのためにできることは、ただただそばにいて待つのみ。

そばにいないと心は開かない。開けない。

虐待を受けた猫とか犬が人間が近づくとシャーッて威嚇するように。

彼らと同じ。

 

何もせず、ただ寄り添って待つしかない。

 

何かしようとすると余計に閉ざしてしまうので逆効果になる。

 

普通に今までと同じように接していればそれでいい。

人間同士だから言葉が通じるのでまだ犬とか猫よりはマシだ。

 

その反面、かなり疑り深くなってるから安易に言葉をかけてしまうと余計に傷つきかねない。

かなりめんどくさいけど、人が心を閉ざすっていうことはそういうこと。

 

どれぐらいの時間がかかるかはわからない。

 

1年で心が開く人もいるだろうし。

10年かかる人もいるかもしれない。

はたまた半年とかですむ人もいるかもしれない。

 

そんなことはわからない。

 

平均するとたぶん1年ぐらい。

 

それぐらいの期間はじっくり待って、ただただそばにいて見守るぐらいにドシッと構える大きな気持ちが必要。

 

人にもよるけど少しずつ開いていってる人と、いきなりポンって開く人と、いろんな開き方がある。

 

少しずつ開いていってる人は表面的にも表れて他人でも実感できるから頑張ろう!ってなるけど、いきなりポンの人はタイミングが全然わからないから途中であきらめてしまうこともある。

 

この人は何をしてもダメなんだ…と。

 

でもそういう人もいるんだっていうことを認識しておけば精神的な負荷もかなり軽減される。

だからあきらめないで。

 

人はいつ何がきっかけで何が起きるかわからない。

心を閉ざすような人はかなり繊細な心を持ってる。

繊細がゆえにいろんな人のいろんな細かいところをみてる。

 

ちょっとしたことでもすぐ傷つくし、かなりめんどくさいことだけは確かだ。

 

想像の5倍ぐらいはめんどくさいと思っていただいて。

 

それを乗り越えてまでその人と関わりたいかどうかっていうのが大事。

 

だいたいの人は途中で諦めるのでそれでまた傷ついてしまうんよね。

 

途中で離れるぐらいなら最初からくるな、と。

 

自分でもどうしようもないんだから。

 

閉じたくて閉じたんじゃない。

 

コントロールできるものじゃないんだよ。

 

優しくしてね。

 

 

ご清聴ありがとうございました。

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