おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『Uber Eatsを導入したら2週間で売上が2倍になった話』。
Uber Eatsを導入して2週間。
半信半疑で始めたものの、意外や意外。
初日は注文が入らなかったけど、それ以降は毎日ポンポンと注文が入るようになり、売上もそれまでの2倍に上がった。
これがビギナーズラックなのか、Uber Eatsのキャペーン的なものによるものなのか、ハッキリした要因はわからない。
とは言ってもまだたった2週間。
この先このまま伸びていくのか。
それとも沈んでいくのか。
まだまだ未知数のUber Eats。
なぜ売上が2倍になったのか?
今、自分のところにある情報だけをもとに考察してみた。
Uber Eatsを導入したキッカケ
虎吉がUber Eatsを導入したキッカケは、ある日突然営業の方が飛び込みでお店にやってきたことから。
その方は各種デリバリーサービスとお店とをマッチングする会社の人。
アポなしで突然お店にやってきて「デリバリー導入しませんか!」ときたもんだ。
こども食堂をやってるとはいえ、大部分は居酒屋として運営している虎吉。
だけど、SNSの動画の内容からか、ご近所の評判はあんまりよろしくない。
てゆーか。
まず入りにくい。笑
築50年ぐらいの建物で見た目がかなり古い上に、看板が虎柄でどうみても阪神タイガース色が強い。
新しく入ってきた人が開口一番で「勇気を出して入った」と苦笑いで言うほど。
近所の学校の先生も虎吉の名前を聞くと苦笑いするらしい。なんでやねん。笑
かなりの悪条件は揃ってしまってるけど、入ってきた人たちは料理は美味しいと言ってくれる。
すごくモヤモヤする状態が続いていた。
じゃあもっと間口を広げれば来てくれるのでは?
と考えた。
SNSのフォロワーもそれなりにはいて、その人たちからの支援もいただいてる。
だけど、SNSが故に全国各地に散らばってるので、なかなか直接来店するのは難しい。
近所で間口を広げるための手段が必要だ。
そんなことを考えて、デリバリーを始めるはちょうどいいタイミングなのでは?と思った。
こうして彼の口車に乗ってみることにした。
最初は、彼は「Rocket Now」というデリバリーサービスがこの地域でも始めることになったから、という理由で飛び込み営業にいらっしゃったんだとか。
他にふたつ、同じようなデリバリーサービスがあって、それが「Uber Eats」と「menu」。
それら3つを同時に始めてみて、どれがいいか様子をみてみよう、という話になった。
デリバリーを始めるための準備
デリバリーを始めるにあたり、必要なものは「営業許可証」「WiFi環境」「料理の写真」の3つ。
これだけでできるんですってよ。
他にも注文を受け付けるためのタブレットが必要になるけど、それはたまたまキャンペーン中で無料で貸し出してくれる、とのこと。
先ほど挙げた3つは、たまたますでに別の用途で用意してあったから、話は驚くほどスムーズに進んだ。
営業の人が来てから1ヶ月弱でデリバリーサービスが始めることができた。
それが早いのか遅いのかはわからない。
Rocket Nowはまだサービス自体が始まったばっかりだからなのか、最初の3日間ぐらいはポツポツ注文が入ったけど、その後はちょっと停滞気味。
menuに至っては、1回だけ注文が入っただけで、鳴かず飛ばず。
そんな中、1週間ほど遅れてUber Eatsが始まった。
すると初日こそ注文は入らなかったけど、翌日からはわりとコンスタントに注文が入った。
1日平均10食ぐらいは注文が入っている状態。
なんとまあ。
これが新しいもの好きの人の目に留まってるだけのボーナスタイム的なものなのか。
それともUber Eatsのキャンペーン的なものでいろんな人の目に届くようになってるのか。
要因が何なのかはホントにわからない。
正直、ずっとこの状態が続くのか、それとも増えていくのか、ボーナスタイム的なものが終了したらガクンと減っていくのか、わからない。
Uber Eatsはデリバリーサービスの中でトップのシェアを誇る。
配達員の方も来るのが速くて対応も素晴らしい。
その恩恵を受けてるのは間違いない。
僕らにできることは、ひとつひとつの注文に全力で取り組むこと。
やるしかない。
Uber Eatsがポンポン入る理由
デリバリーを始めて2週間。
Uber Eatsはコンスタントに注文が入る。
何故なのか?
その明確な理由なんて僕には分からない。
たぶんUber Eats側にもわからない。
データからある程度の推測ぐらいはできるかもしれないけど「これだ!」っていう明確なものは分からないんじゃねぇか?と思ったりもする。
これから先の運営方針を決めていく上で、そういう情報は非常に大事なもの。
今あるデータをもとに推測するしかない。
まず。
Uber Eatsのアプリをみてる人はどこで判断してるんだろう?と考えた。
僕自身はデリバリーサービスを使ったことがないから、初めて行ったレストランとかでどうするか?を考えた。
そのレストランがどんな味を提供するお店なのか知らない。
試食はできないし、匂いもわからないから写真だけの情報で判断するしかない。
これはどのデリバリーサービスでも同じ。
ユーザーは8割〜9割、写真だけで美味しそうかどうかを判断するしかないんじゃないかと思う。
ということは、いかに写真を食欲を駆り立てるものに仕上げれるか、が重要になってくる。
キャンペーン中とかでいろんな人の目に届くようになってると仮定した時。
いくら多くの人がみてるとはいえ、写真が美味しそうじゃなかったら、まず却下する人が多いだろう。
ということは、そこの部分はある程度クリアできてると考えて大丈夫なんじゃないか。
とはいえ。
みた人の総数と実際に注文に至った人の割合、いわゆるコンバージョン率というものが2週間時点で6%だった。
これがいいのか悪いのかはハッキリ言って分からない。
たとえばYouTubeの動画のクリック率で言うと10%あれば上出来みたいな風潮があるから、そんなに悪くないんじゃないかな、と思う。
写真はそれなりにうまく撮れた気はしてたから、今のところそれで注文ボタンを押してくれた人がたくさんいるという可能性はありそう。
次に。
どんなメニューの注文が多いのか?という観点から考えてみる。
今のところ「虎吉スペシャル弁当」という、虎吉で人気の「からあげ」「しょうが焼き」「豚肉のチーズ巻き」の3種類を少量ずつブチ込んだ、幕の内弁当的なやつがいちばん注文が多い。
これはデリバリー限定のもので、お店では食べられない。
そんな特別感がユーザーの方々の購買意欲を駆り立てた、という可能性もある。
その次に多いのが「豚肉のチーズ巻き定食」。
おそらくココがいちばんのカギなんじゃないのかな?と僕は推測した。
豚肉のチーズ巻きというメニューが物珍しくて、コンスタントに注文が入っているのではないか?と。
豚肉のチーズ巻きは、チーズを豚肉で巻いて小麦粉、卵、パン粉をまぶして揚げただけの極めてシンプルな料理。
僕の母がよく作ってくれてた、いわば「おふくろの味」。
調味料は一切使っておらず、味はチーズの塩分だけ。
マヨネーズをつけたりソースをつけて食べるとさらに美味しくなる。#僕はマヨネーズ派
豚肉の旨みと塩分が絶妙なハーモニーになっていて、こどもの頃から大好きだった。
こんなにもシンプルで美味しいのに、今まで生きてきた40年、どこのお店でもみたことがない。
Uber Eatsで他のお店のメニューをみても、みつからない。
はてさて?
これはもしやするとひとり勝ちなのでは?笑
そんなことを考えるにはまだ時期尚早すぎるし、本気でそんなことを考えてたらかなりのアホだ。
だけど、一日に一回は注文が入る。
虎吉スペシャルにもチーズ巻きは入っていてかつ、お店の人気メニューが詰め込んである。
この虎吉オリジナルのメニューに「どんなもんかいな?」と興味を持ってくれて、注文ボタンを押してくれてるのかもしれない。
デリバリーサービスで大事なところはこういうことなのかな、と思った。
まず。
そのお店でしか味わえないもの。
チーズ巻きはたまたま母が作ってくれてたもので、僕が考えたものじゃない。
だけどそれが美味しかったから他の人たちにも味わってもらいたい。
たぶんここがいちばん大事なところ。
デリバリーはひとつの戦略。写真をどうするかとか、宣伝をどうしていくかとか、そんなこともアホほど考えて、脳ミソ腐るんじゃないかってほどいろんなことを考えないといけない。
でもそういう結果ばかりを追いかけてやったことってのはたいがいうまくいかなかったりする。
でもデリバリーを始める時、頭にあったのはただ「いろんな人に虎吉の味を楽しんでもらいたい」っていう純粋な気持ちが強かった。
そんな、料理の根本的な考えが功を奏したのかもしれない。
時代はデリバリーブーム?
世の中は空前のデリバリーブーム。#知らんけど
ゆーて昔からあったけどね。
それこそ宅配ピザだって大昔からあったし、中華屋さん、お寿司屋さん、お蕎麦屋さんだって出前はあった。
高いお金を払ってでも家を出ずに外食の味を自宅で味わいたい、という人はいる。
時代を問わず。
昔はインターネットがないから、メニューをポストに入れてそのメニューをみてお店に電話をして注文を口頭で伝え、30分ほど待っているとそのお店の従業員の人が自宅まで料理を届けてくれる。
そしてその場で現金で料金を支払い、食べ終わったらお皿を玄関の外に置いて、後で従業員が取りに来る。
昔はデリバリーと言えばそんな感じだった。#宅配ピザの容器は昔から捨てれる
現在はどうだろう?
お店に料理を注文して配達員が届けてくれる、という大筋のところは何ひとつ変わっていない。
変わったところと言えば、インターネットが普及して、スマホで注文、キャッシュレス決済、置き配など、注文しやすいシステムになった。
技術が進化したことにより、お店の人や配達員の人とコミュニケーションをとらなくてよくなった。
そして何よりも変わったのは、お店側が配達員を用意しなくてよくなったこと。
Uber Eatsなどのデリバリーサービスが普及したことにより、お店側が用意するのはデリバリー用の容器と写真、インターネット環境だけ。
そんなに莫大なお金がかかるものじゃない。
しかも配達手数料を上乗せすれば、お店側のマイナスはほとんどないに等しい。
今の時代、人と人とのコミュニケーションが希薄になっていて、人とコミュニケーションをとるのが億劫だという人が増えている。
お店に足を運ぶと、必ずお店の人と顔を合わせないといけない。
なんなら注文を伝えるのに必ずお店の人と話をしないといけない。
虎吉のようなカウンターだけのお店ならなおさら顔もずっと合わせてるし、人によってはかなり気まずい空気になるんじゃないかしら。。
そんな人が多い中、デリバリーでごはんを注文すれば、コミュニケーションをとらずに自分の食べたいものを食べれる。
置き配もできるから、配達員とも顔を合わさなくてすむ。
ただ、その分のお金は余計にかかる。
でもそこに多少高いお金を払ってでも、という人が多いんだろうな、と思う。
虎吉のお店でいうと、全然真逆のことをしている。
料理の味もさることながら、常連のお客さんが望んでいるものはコミュニケーション、という人が多い。
この店に来たら落ち着く、とか、しゃべりに来てる、とか、そんな人が常連さんになってくれてて、時代の風潮とは完全に真逆を行ってる。
そういうお店の特徴と、外観が入りにくいという理由から、ちょっと興味はあるけどなかなか入る勇気が出ない、という人は多い。
そんな人がデリバリーで頼んでくれてる可能性もある。
まだまだ始まったばかりで2週間しか経ってないけれど、今の時代でデリバリーサービスを導入するというのは、戦略のひとつとしてすごく有効なんだな、と思った。
ご清聴ありがとうございました。


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