こどもには小さい頃から料理を教えた方がいい:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『こどもと料理』。

 

全人類はこどもの時から料理に触れておいた方がいい。

 

メリットしかないから。

 

いくら探してもデメリットが見当たらない。

 

なぜみんなやらないんだろう?

 

そんなこと思いながら書いててふと、「親が大変なのでわ?」とか思ったりした。

 

まーそれぐらいは頑張ればいいじゃない。

あとで苦しむのはそこで頑張らなかった人だ。

 

…と、超無責任な言葉を吐いてみる。笑

 

僕自身はこどもに料理を教えることが大変だなんて思ったことはないので、何が大変なのかまったく理解できない。

 

自分自身が料理を教わった時もすごく丁寧に真剣に向き合ってくれてたから、教える側になってもそうあるべきだと思うし、できるようになった喜びを共有できる至福の時間でもあるから楽しくて仕方ない。

 

僕に料理を教えてくれたのは母だった。

 

小さい頃から母の手伝いをよくしていて、小学校2年生ですでに虎吉のドレッシングをひとりで作ってた。

当時はそれが当たり前だと思ってたけど、大人になった今、すげーことしてたんだなーと思う。

 

ドレッシングは僕のばあちゃんが作った味。

それを母が受け継いで、今僕が虎吉で皆さまに振舞っている。

 

なんかこういうのいいなぁ、と思う。

 

それはさておき。

 

そのあたりの年の頃から僕は母のお手伝いをしつついろんな料理を教えてもらった。

 

いちばん最初に作った料理が何だったかも覚えてないほどに。

 

小学生の時に覚えた料理は

 

  • 目玉焼き
  • みそ汁
  • カレーライス
  • シチュー
  • オムライス
  • ハンバーグ
  • クッキー
  • ケーキ

 

などなど。

たぶんこのぐらい。

 

今思い返してみると思いのほか少なかった。笑

もっとあると思ってたのに。

 

6年生の時には自分ひとりだけで5人家族全員分のシチューとサラダを作ったりしてた。

 

ちなみにシチューはルウ入れるだけのやつじゃなくて小麦粉とバターから作る本格的なやつ。

すごくね?笑笑

 

くり返しになるけど当時はそれが当たり前だと思ってた。

けど、大人になってから考えたらすげーことしてたなぁ、と自分で自分を褒めとく。

 

さらには中学3年の時。

高校受験の合格発表の当日未明、じいちゃんがガンで亡くなった。

その日は夜中に親がバタバタと家を出ていったので、僕もそのまま起きて待っていた。

 

明るくなってきてもまだ帰ってきそうになく、ヒマだったので朝食でも作って待っとこう、と。

おじいちゃんの思い出

その時に作ったのが目玉焼きとみそ汁とごはん。

 

というごく平凡なもの。

 

とはいえ。

 

それができる中3ってすごい。笑

 

高校生になってからは中華料理屋さんとかいろんな飲食店でバイトしたこともあって、さらに料理の幅は広がった。

 

そんでもって高校卒業してひとり暮らしを始めた時には食事に困ることは一切なく、ありあわせのものでとりあえず食べれるものは簡単に作れたし、こんなのも作ってみたいな、とかいろいろ探求するようにもなった。

 

結婚してからはいろんな人に合わせて料理を作ることが楽しくなって、自分の知らない領域にたくさん手を出したりして、さらにいろんな料理を作るようになった。

 

そして今それが虎吉の運営に全部生きてる。

 

お客さんに突然こんなん作れる?

って聞かれて、それが作ったことないものだとしてもレシピをスマホで調べて、材料だけをみればなんとなくでだいたい作れる。

 

まだまだ飲食店経験はスライムレベルだけど、料理経験はわりとあるからなんとか乗り越えてこれたんだろうな、と思う。

 

ほんで今そういうのを振り返って思うんだけども。

 

小さい頃からずっと、毎日ではないものの料理に携わってたから料理に対して何の抵抗もなくいろんなことに挑戦できたんだろうな、と。

 

そして母の教え方が上手だったのもある。

 

失敗しても笑ってたし、これはこうだからこうなるんだ、っていうのもちゃんとその時に丁寧に説明してくれてた。

その説明はすごく説得力があってへぇ〜ってなった。

だからこそ料理が楽しいって思えたし、そうやって気持ちが前向きになって作った料理を「美味しい」って言ってもらえた時はすごく嬉しくてまた作りたいって思った。

それがすごく楽しかったし、今でも原点は「美味しいって言ってもらえること」にある。

 

そもそも大前提として母の料理が美味しかったってのがデカい。

 

これを自分で作ってみたい!

 

っていう思いが生まれたから失敗しても何回も挑戦できたんだと思う。

 

なので虎吉のメニューの大部分は母の味になっている。

 

てなわけで。

 

こどもが料理をできるに越したことはない。

 

特に成長してからはいざという時に助かったりするし、こどもが結婚した時も夫婦仲が安定しやすいので、要らぬ心配をしなくてすむ。

 

旦那が家事何もしない問題とかあるし。

 

コツは失敗をたくさんさせること。

 

火とか包丁とか命の危険まで及ぶもの以外はできるだけ自分でやらせて見守る。

 

失敗したらしたで、笑い飛ばしてしまえばいい。

後片付けが大変だからといって怒ったりするとやる気をなくしてしまう。

 

後片付けは大変だけど、こどもの成長のためなら歯を食いしばって我慢する方が後々絶対楽になる。

 

仮に怒ってやる気をなくしてしまったら二度と料理なんかしない、みたいなことになって、そっちの方がめんどくさいことになるのは必至。

 

それが唯一のデメリットかと。

丁寧に教える時の根気と我慢。

 

そういうこと以外はメリットしかない。

本人にはメリットしかない。

 

小さい頃からやってるのと大人になってから料理を学ぶのとでは吸収するスピードが段違いなのでできるだけ早い方がいい。

 

そんなことも考えながら虎吉ではこどもたちが料理をやりたい!と言ったら必ずやらせるようにしてる。

 

喜んでくれるしね。

 

ご清聴ありがとうございました。

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