おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『こどもが「変な人」だと思った時の対処法』。
最悪の場合、自ら命を絶つことになるのですごく大事なこと。
変な人。
それはまわりの人とはなんか違う言動とか行動をとったりする人のこと。
我が子が他の子と全然違うことをしてたら心配になるかもしれない。
でも大丈夫。
「変な人」でも生きていける。
むしろ「変な人」の方がいろいろ生きやすい。
苦労することも多いけど。
生まれてこの方ずーっと「変な人」扱いされてきた虎吉店主が言うのだから間違いない。笑
厳密にはずーっとではなく、12歳〜20歳ぐらいまではどうにかこうにかまわりに溶け込もうとして頑張ってたから、その時は特に「変な人」扱いされてたわけじゃない。
気づいてなかっただけかもしれないけど。
ても考え方とかが特に変わったわけでもなく、何も気にせず生きてた小さい頃とほぼ同じ。
そして今。
いろんな人に「変な人」扱いされてる。
「変な人」であることはすごくいいことだと思ってる。
他の人とは違う「何か」を持ってるっていうことだから。
日本はまだまだ「個性」を尊重しようとはしない人が圧倒的に多いので、自分のこどもがそうなったらなんとか皆と同じように導いていこうとする傾向にある。
でもそれは絶対にやめた方がいい。
こどもにとってはそれはかなりの精神的な負担になる。
ヘタしたら自ら命を絶つほど追いつめることになる。
まぁそれは極論にはなるけど、可能性がゼロじゃない上に、命を絶つまではいかなくても、自分を押し殺して生きるという非常につまらない人間になってしまう可能性は大いにある。
僕にもこどもがいるけど、むしろ「変な人」であってほしいと思っている。
それは自分がそうだからっていうのもあるけど、社会に出ていろんな人間をみてきてそう思うこと。
みんなそれぞれ自分なりの考え方を持ってはいるものの、同調圧力によってかき消されてしまってる。
そんな面白い考え方持ってるのになんでそれを実行に移さないの?という人も中にはいらっしゃる。
でもだいたい、まわりの目線を気にしてとか、まわりの人間に止められてとかそんな理由で自分の考えを全うしない。
もったいないなぁって思う。
本人がそれで納得してるならそれ以上何も言えないけど、納得してないのに自分を押し殺してガマンして諦めてる人もいるから何とも言えない気持ちになる。
基本的に社会には「皆同じ」っていう風潮がまだまだあって、学校なんかはまさにそれ。
こどもたちがどうこうじゃなくて、教師が上からも下からも追い詰められて板ばさみになってる感じ。
上は上司とか教育委員会とか文科省とかお役人の方々とか。
下はこどもたちとかその保護者とかPTAとか。
いろんな人がギャーギャーうるさく言うので、教師の方々はメンタルがかなりやられている模様。
彼らのとった策は「できる限りロボットになること」。
個人的な感情をできる限り殺してロボットみたいにこどもたちを指導する。
人間を形成する場のはずの学校。
なのに。
その場所でロボットみたいな先生が一体何を教えれるというのか。
中には熱い想いを持っている教師の方もいらっしゃるけど、こどもたちに話を聞く限りロボットみたいな先生が多い、とのこと。
そりゃーこどもたちは不満だらけにもなるわなー。
義務教育は今の状態だとオワコンなので、そんな場所でうまくやっていく必要なんか1ミリもない。
なので、こどもが「コイツちょっと変かも……?」って思っても、それはその子なりに一生懸命生きてるっていう証なので、そのままで貫いた方がいい。
まわりとの摩擦が生まれることもある。
そのことでこどもが落ち込んだりするかもしれない。
でもそれを温かく見守ってあげるのが親の役目だ。
皆と違うことをしてるからといって、同じ方向に導くのは親としては絶対にやっちゃいけない。
まだ幼いゆえに自分がない子もたくさんいる。
そういう子はまだ「自分」っていうものが育ってないだけ。
その子の中の「自分」が育ってくるまで温かく見守ることが大事。
それが「変な人」になろうとも、それを抑えることはNG。
でも逆にそのことでイジメられる可能性もある。
その時は親が守ってあげるべきだ。
学校に行くのがイヤなら行かなければいい。
なんなら転校するという手もある。
学校がすべてじゃないし、行かなくても生きていけることは虎吉の若女将が証明してる。
若女将はネットがない時代に生きていくことがどういうことかを学んでる。
こどもには一切罪はない。
すべての責任は親にある。
たとえこどもが「変な人」になろうとも、それは親の遺伝子だ。
僕が「変な人」認定されてるのは、じいちゃんの遺伝子が色濃く出た結果だと自分では思っている。
なんせじいちゃんは第二次世界大戦中、自分の想いを赤裸々に綴った日記をこっそえい書いてた人。
当時、そんなことは絶対に許されなかった。なんなら重犯罪者で即殺される。
だけど僕のじいちゃんはそんなことかまわず、僕のような後世に残すために赤裸々にその当時の生々しい気持ちを書き残した。
そしてそれを父島の土に埋めて、ほとぼりが冷めた頃に掘り返しに行って、その日記をもとに一冊の本を出版した。
そんなイカレたじいちゃんの遺伝子を僕は引き継いでしまった。笑
だから僕が「変な人」認定されてるのはじいちゃんの遺伝子のせいだ。笑
だけど僕にとってそれはとても誇らしいこと。
そんな変な僕を育ててくれた両親はさぞ大変な思いをしたことだろうと思う。笑
そして今度は僕がそんなこどもたちを受け入れていかないといけないと思う。
こどもが生きたいように生きれる世の中になったらすごく楽しい世界になる。
ご清聴ありがとうございました。
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