おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『スマホがこどもに及ぼすのは好影響?悪影響?』。
2007年にiPhoneが誕生日してから爆発的に普及したスマホ。
こども食堂【虎吉】でも、来る子はほぼ全員がスマホで動画をみたりゲームをみたりしながらごはんを食べてる光景が当たり前の状態。
僕が小さい時、マンガを読みながらとかテレビをみながらごはんを食べたりしたらソッコーで怒られたものだった。
行儀悪い!
とか言って。
行儀悪いって、それは何基準?
どこの家庭でもだいたいそんな感じかしら??
まぁそれは長くなりそうなのでまた今度。
話を戻しませう。
今や小学生でもひとり一台は持ってるスマホ。
早いとこは幼稚園から持たせてる親もいらっしゃるほど。
それほどにスマホは生活には欠かせない必需品になっている。
スマホ一台あれば仕事もできるし、買い物もスマホでできる。
友達と連絡を取り合うのだってやりたい放題だ。
そんな時代に生まれたこどもたちはうらやましいなぁなんて思ったりもする。
僕が育ったのはスマホもネットもない時代。
それもホントに小さい時はジーコロの黒電話だったから、友達と連絡をとるにはまず親としゃべるという難関をくぐりぬけないといけないという、今考えるとありえないぐらい不便なものだった。
特に女の子と連絡をとる時なんてそりゃあもう・・・。笑
でもそのドキドキ感はそれはそれで良かったなぁと思うし、高校時代にはポケベルが出たり携帯電話が出たりで個人間でのやり取りがちょっとずつできるようになっていって、時代の移り変わりを体感できたのはそれはそれでなかなかできるものじゃないからラッキーだな、とも思う。
もはや個人間でのやりとりだけじゃなく、SNSを使えば自分の何かしらを世界中に発信したりすることもできる。
それは使い方次第では大人でもこどもでも、いろんな人と出会ったり、お金を稼いだり、自分の可能性を広げることにつながることもあるし、逆に危険な事件に巻き込まれたりすることもある、諸刃の刃になる。
実際に虎吉でもSNSでこどもたちの動画をあげたら親御さんから「危ないから動画を削除してくれ」という話があったりした。
たしかにニュースとかでそういう事件を目の当たりにしたら、自分のこどもがそんな事件に巻き込まれてしまうんじゃないか、っていう気持ちになるのはわかる。
だから「SNS=危険」という考えに至ってしまうのはしかたないのかもしれない。
でもそんなこと言ったらこどもひとりで外に遊びに行ったりするのだって、道中で誘拐事件に巻き込まれたりする可能性はゼロじゃない。
それは良くてSNSはダメだと?
まぁ、ジャンルが違うといえばそれまでだけど。
もうちょっと深掘りして考えてみる。
外に遊びに行くのはオッケーとしてるのは、親御さんが外の様子を詳しく知ってるからなのではないかと。
自分の住んでる地域がどんなものかを知ってるから、家の外の世界がにはそんなに危険なものはないことを知ってるからこそ、外に遊びに行ったりすることに対してそんなに不安がない。
でもSNSは自分が知らない領域だから危険だと思い込んでる可能性がある。
僕自身も小学生のこどもがいる。
彼らにはどんどんSNSやネットを駆使して自分の可能性を広げていってほしいと思う。
それは自分がSNSやネットの世界をある程度知ってるからこそ。
SNSを通じて素晴らしい体験をしたから彼らにもそういう可能性を知ってほしいと思う。
だからこどもがSNSで知り合った人と連絡を取り合うことはむしろ素晴らしいことだと思う。
気が合えば実際に会って話をしたらいいとも思う。
ただ、それを自分だけの判断で勝手に進めてしまうとまだまだ経験値が浅くて世の中を知らない部分が多いから危険なことに巻き込まれる可能性は否定できないし、心配にもなる。
かといってSNS使用禁止とかネットに顔を出すことをNGにしてしまうと可能性を閉ざしてしまうことになる。
さてどうするか。
いちばんいいのはこどもがそういうことを共有してくれること。
たとえば「オンラインゲームで仲良くなった子と会いたい」って思ってたとする。
SNSとかオンラインゲームをNGにしてしまったとしたら、自分で勝手に判断して会いに行く可能性はじゅうぶん考えられる。それはちょっとあぶないなと思う。
人の好奇心は簡単に止めれるものじゃない。
こどもならなおさら。
でもおおっぴらにそういうのをOKにしてた方がその思いを共有してくれる可能性は高くなる。
なので、なんでも話をしてくれる関係性をまず作っとかないとダメだなと。
SNSどうこうよりもまずはそこからだ。
知らないことがあるなら勉強すればいいと思うんだけど、それだとかなり時間もかかるし、エネルギーも使う。
それよりもその危険から遠ざけてしまった方が手っ取り早い。
みたいな考え方の親が一定数いらっしゃるのは事実だ。
もしそうだとしたら、その場しのぎで危険から遠ざけたところで、いずれその子がSNSにたどり着くのは必至。
それを使うかどうかは別問題だし、もし使ったとしたら危険なことに巻き込まれる可能性は否めないけど、「知ってる」だけで回避できることはたくさんある。
今やSNSを通じて人と出会うことは当たり前。
それキッカケで仕事につながったり、結婚する人だっていらっしゃる。
僕もその恩恵をしっかりと受けていて、たいへん有り難い。
使い方次第ではSNSは武器にもなる。
それは昔昔、手紙しか連絡手段がなかった時代に電話が発明されてから、電話を使って迅速に連絡がとれるようになったのと大して変わらないんじゃないかしら。
FAXが発明されてから声だけじゃなく文字や画像もすぐ届けられるようになった。
スマホは声や画像だけじゃなく、動画やデータなど、あらゆるものを一瞬で届けることができるようになった。
さらにそれを個人間だけじゃなく、世界中に発信できるようにもなった。
より精密に、そして幅広くかつ細かいところまで手が届くようになっただけ。
電話をかけるのは受話器を上げてダイヤルを回すっていう単純なものだったけど、スマホを扱うにはそれなりの知識が必要にはなる。
ネットの世界になるともっと入り口が狭くなる。
でもそこにはどれだけ時間を割いてでも習得した方がいいと僕は思う。
「知ってる」だけで可能性は確実に広がる。
こどもは大人に比べて順応しやすいから、ものすごい速さでスマホを扱えるようになる。
それはもはや誰にも止められない。
柔軟な頭で対応したいもんだな。
ご清聴ありがとうございました。
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