おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
今回のテーマは『こども応援プロジェクト』。
こども食堂をオープンしてから半年強、いい事もそうでないこともたくさんあった。
こども食堂ってなんなんだ?
っていう根本的なことを考えさせられることもたくさんあった。
世間一般的には、こども食堂っていうと貧困で苦しんでるこどもがお腹を満たす場所……みたいなイメージがまだまだ拭いきれていないような印象。
そしてそんなイメージを持っている人の多くは高齢の方々……と思っていたけど、現実は全然そんなことなかった。
SNSのコメントでも多数そういう意見があったことがそれを如実に物語っている。
ド偏見だけど、高齢の方々の多くはSNSを使っている人が少ない印象。
なのでSNSではそんな意見なんか出てこないだろうと踏んでいたんだけど、全然そんなこともなかった。
でも、よくよく考えてみると、僕自身も自分で始めるまではそんなイメージしかなかったので、そこはもうどうしようもないことなのかもしれない。
でもいざ蓋を開けてみるとそんなイメージとはかけ離れたものだった。
オープンから2ヶ月ぐらいしてから少しずつこどもたちが来てくれるようになって、あっという間にわっしょいわっしょい。
そこからたくさんこどもたちが来るようになった。
……もののっっ。
最初に思ってたイメージとは全然違ってて、貧困のこどもなんか全然来ねぇっっ。
中にはそういう子もいるのかもしれないけど、そんな込み入った話はしない。
そもそも友達同士でそんな話できる間柄ってよっぽど仲良しじゃないとしないよなぁ……とか思ったりもする。
ひとりで来る子もたくさんいるけど、今のところそういった話は聞かないし、仲良くなった子はいろいろ家の話とかもしてくれるけど、べつに貧困ってわけでもなさそう。
1回保護者としておばあちゃんがクレームを言いに来たことがあった。
その方はモロにこども食堂に対する偏見をお持ちで、うちの孫がこんなところに来てるなんて世間に知れたら恥ずかしいから動画を削除してくれ、と。
虎吉のことを何も知らない、知ろうともしないのに自分の持ってるイメージだけを押し付けてくるとんでもねぇ人だった。
その孫はすごく楽しそうに来てたのに、その1件があってから顔を出さなくなってしまった。
それだけじゃなく、学校がわけのわからない連絡を保護者全員に回したもんだから、いろんなこどもたちがここに来る機会を奪われた形になった。
そんなこんなで。
まだまだオープンして間もないので一概には言えないけど、こども食堂って貧困どうのとかじゃなくてむしろこどもたちのたまり場よね……?と、イメージが激変した。
たまり場と化してからは、いろんな話をしてくれるようになったし、こどもたちの素の顔がたくさんみれるようになった。
中には将来の自分の夢とかを語ってくれる子もいる。
そのうちのひとりがZIPPOくん。
彼は虎吉オープン当初から来てくれてて、最初の頃は全然しゃべらなくて、ただただ阪神タイガースが好きだから試合を観ながら黙々と食事をしてすぐ帰る、みたいな感じだった。
でも少しずつ打ち解けて、いつの間にかとんでもねぇクソ生意気なやつになってしまった。笑
でもそれは心を開いて甘えてくれてる証拠でもある。
かわいいやつだ。
そんな彼がある日ラップをやってるのをたまたま目撃した。
2階で友達何人かと居る時に、なんの流れでそうなったのかはわからないけどZIPPOがラップを披露していて、それが普段とのギャップもあって、僕の目にはすごくカッコよく映った。
その時はその事を本人には言わず、後日改めて報告してみたところ、ヒップホップが好きなんだ、という話をしてくれた。
そしてラッパーになりたいんだ、と。
その瞬間、僕はこう思った。
これこそこども食堂のあるべき姿なのでは……?
こどものやりたいこととか夢中になれることをみつける手助け、応援する、みたいな。
ボンヤリとそんな構想が浮かんだ。
偶然だけど、僕はこども食堂店主であると同時に音楽ドップリ人間で、作曲ができる。
僕が作ったビートに彼がラップを乗せて曲に仕上げる。
それを虎吉のアカウントで公開する。
幸いなことに虎吉のアカウントにはフォロワーが1万人以上いらっしゃって、中にはZIPPOを応援したい!と言ってくださってる方もすでに何人かいらっしゃる。
彼はまだ何者でもない。
何もかもゼロから始めようと思ったら大変だ。
最初のうちは誰にも相手にされないから心がすぐ折れて挫折してしまう。
でも虎吉で発表すれば何人かは聴いてくれる。
そこからいろんな人に認知を広げやすいんじゃないか、と。
そのためには僕自身もっとがんばっていろんな人に認知を広げないといけないから、僕にもプレッシャーはかかる。
そうやっていろんな人を巻き込んで迷惑をかけて進めていけば、一気に「ラッパーZIPPO」が誕生する。
だいぶ安直だけど、そういう流れがひとつできれば、他にも「こんなことやりたい!」ってこどもが現れた時、背中を押しやすくなる。
それが『こども食堂・虎吉』としての在り方なんじゃないか。
まだまだ始めたばっかりで何をすればいいのかわからないし、ホントにうまくいくのかなんて全然読めないけど、もしそんな流れができたら日本の未来も変えることができるんじゃないか。
そんな気がして止まない。
ご清聴ありがとうございました。
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