競馬とワタシ:こども食堂店主のひとりごと

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torakchi

こども食堂【虎吉】店主。整体師。音楽家。水墨画家。バツ3。元女性風俗セラピスト。元PA(音響)。

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店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『競馬とワタシ』。

ただただ競馬の面白さを語る回。

 

僕は中学2年生の時から競馬が好きでおよそ30年、ずっとみている。

 

みてない時期もあったけど、だいたいずっとみてる。

 

競馬好きのおっちゃんと飲み屋で対等に話ができるぐらいなので、わりとマニアックなことも知ってる。

 

競馬が好きといっても、馬券を買うことが好きなわけじゃない。

 

競馬にはロマンがある。

 

競馬は「ブラッドスポーツ」と呼ばれてて、血統の戦いでもある。

 

そこにはいろんなドラマがあって、涙なくしては語れないものもあるし、胸が熱くなるようなレースも数え切れないぐらいある。

 

競馬を語るとなると、ひと晩ではとてもじゃないけど時間が足りない。

 

競馬にハマったのはゲームがきっかけ。

 

そのゲームは『ダービースタリオン』。

 

競走馬を育成するシミュレーションゲーム。自分で配合を決めて、訓練してレースに出走させるゲーム。

 

レースに勝って、資金が貯まれば牧場を大きくしたり、高額な繁殖牝馬を購入したりして、より強い馬を作って、GIレースを勝つことが目的。

 

いちおうすべてのGIレースを勝てばエンディングにはなるんだけども、エンディングが終わればまた通常のゲーム画面に戻って続きが始まって、そこからはエンドレス。

 

ひたすら強い馬を作るためだけのゲームに変わる。

 

このゲームはめちゃくちゃハマって、何度も何度も徹夜した。

 

中学生高校生あたりに。

 

始めたのは中学生の頃で、そこから年1回ぐらいのペースでいろんなダービースタリオンのバージョンが出て、全部やった。

 

このゲームは非常にシンプルな作りになっていて、やることといえば、まず父馬と母馬を決めて仔馬を誕生させる。

 

その仔馬に走る練習(調教)をさせてレースに出走させる。

 

レースに勝てるかどうかは父馬と母馬の配合と調教のやり方次第。

 

たったこれだけ。

 

すごくシンプルだけど、それがよかった。

 

より強い馬を作るために大事なのは調教よりも配合。

 

まず大事なのは父と母の相性。

そういうところも細かく設定されてて、あの馬とこの馬ならまず間違いなくそこそこ強い馬が生まれる、というのがある。

そこそこってのがミソ。

 

いちばん大事な要素と言っても過言じゃないのが「インブリード」。

 

これはいわば近親交配で、血統表に同じ血が混ざってる状態のこと。

 

たとえば、父馬の3代前と母馬の4代前に同じ馬の名前がある状態を3×4のインブリードという言い方をする。

 

インブリードを発生させることによって、その馬の影響が産まれてくる仔に反映されたりして、より強い馬を作ることが可能になる。

 

かといってやりすぎると体の弱い馬ができたりして、さじ加減がけっこう難しい。

 

ここらへんの細かい設定が、僕のオタク魂に火をつけて、やり込む要因になった。

 

全国には僕みたいなプレイヤーがたくさんいた。

 

実際、競馬雑誌の企画で「最強馬決定戦」なるものが開催されてたりして、いろんな人がそれぞれの最強馬を持ち寄って対戦させてた。

 

そういうところに参加する人が作った馬と僕が作った馬を対戦させてみたところ、完膚なきまでにボロ負けして、上には上がいるもんだなーというのを思い知った。

 

そういう人たちの作った馬の配合をみてみると、すごく研究されてて、まるっきり歯が立たなくて、悔しいって思うこともないぐらい完璧にやられた。

 

そんなこんなで、ダービースタリオンというゲームは配合をいかに組み立てるか、が肝になる。

 

調教も大事だけど、調教はゆーてもやることが限られてくるから、このゲームにおいては配合の補助みたいな位置づけだったように思う。

 

ダービースタリオンで競馬の面白さ、奥深さを知った。

 

何よりも面白かったのは、自分が作った馬に対してすごく愛着がわくこと。

レースに出走したら、手に汗握るほどドキドキして、ゴール前の攻防に「がんばれーっっ!!」って叫んで応援した。

負けたらすごく悔しくて電源を切ったりして、後で冷静になった時に「なんで電源切っちゃったんやろう……」と死ぬほど後悔したり、馬の一挙手一投足にいちいち一喜一憂してた。

 

競馬の世界には予後不良というのがあって、レース中の事故で馬が骨折とかで再起不能になるというのがある。

馬は骨折すると、その折れた箇所からどんどん腐ってしまって酷い苦しみに苛まれてしまうから、その場で安楽死させるのが通例になる。

 

そういう細かい演出もあって、より馬に対して感情移入して面白さが増す要因になってる。

 

ゲームという、簡略化された世界でこれだけ面白いんだから、実際の競馬ってどんなんだろう?という興味がわいたのが中学3年生の時。

 

テレビで競馬中継をみたり、雑誌を買って情報収集をしたり、実際の競馬に触れてみたところ、ゲームの世界ではなかった人間模様とか、馬が頑張ってる姿とか、いろんなドラマが満載で、すぐに夢中になった。

 

ファンの記憶に鮮烈に残るような活躍をした馬のこどもが活躍してるとかをみると、それもまた感情移入する要素になって、応援したくなる。

 

僕がいちばん好きな馬は「オルフェーヴル」という馬で、記録もすごいし記憶にも残る名馬。

その馬のこどもがレースに出走してるとなると、やっぱりちょっと注目してみてしまうところがある。

 

もはや競馬は大人がギャンブルをするためだけのものじゃない。

 

ロマンが溢れてる。

 

ブラッドスポーツたるゆえんはここにある。

ダービースタリオンはそれを忠実に再現してたんだ、と。

他にも、騎手の方や関係者の方々の話が面白くて、馬のことをすごく大事にしてて、真剣に向き合って頑張ってる姿をみると、自分も頑張らないと!って勇気をもらえる。

 

僕は競馬の虜になった。

 

ギャンブル好きのおっちゃんとかも、馬券も買うのは好きだけど、ロマンがあるからこそっていう人はいっぱいいる。

 

僕は基本的にギャンブルはしないけど、馬券がどういう仕組みなのかは知っていて、その売上が少しでも馬たちの生活を守るために役立つなら喜んで馬券を買う。

 

なので、GIとか大きなレースの時はちょっとだけ馬券を買ったりする。

それが競馬好きのおっちゃんたちと話をする時のいいネタにもなるし、馬券が当たればお小遣い稼ぎにもなるから、損をすることは1ミリもない。

 

実際に競馬場に行ったのも中3の時。

友達とそのお母さんと一緒に行った。

 

生でみる馬はすごくカッコよくて、もう興奮しすぎてその時のことはよく覚えてない。

 

中学生は馬券を買えないので、友達のお母さんに馬券を買ってもらったりもしたけど、僕の中では馬券を買うことよりも、生の馬をこの目でみることの方がよっぽど重大事件だった。

 

たぶんその馬券が当たってたとしても、そんなことどうでもよかっただろうな、と。

 

生でみたことにより、僕の競馬熱はより一層すごいことになった。

 

だからこそおよそ30年もの間、ずっと好きで、ずっとみていられるんだろうな、と。

 

競馬はステキな世界よ♥️

 

ご清聴ありがとうございました。

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