こどもに思春期が来たと思ったらそうでもなかった話:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『こどもの思春期の話』。

 

思春期。

 

それはこどもが大人になろうとする時期。

昆虫でいえば「サナギ」。

身体的にも精神的にもすごく不安定になる。

 

そんなことをコンコンと語ったのがコチラにござる。

 

『思春期のこどもの取り扱い説明書』

 

ここで語ってるのはこどもをこどもとしてみると親が痛い目に合うっていうこと。

 

こどもだってひとりの人間で、対等にみないから思春期=反抗期になる。

 

…みたいな話をしてる。

 

これは僕が自分でいろんな人をみてきたのと、自分のこどもに対してやってきた経験からそういうことを語ったもの。

 

そして実際に身近でその通りのことが起きたのでひとつの例として。

 

親を怖がるのは思春期=反抗期の兆し

 

思春期のわかりやすい指標として「反抗期」がある。

反抗期は親と子のコミュニケーションが不足してるから起こるもので、親が我が子を何らかの形で支配しようとするとほぼ起きる。

 

反抗期に突入すると2、3年、もしくはそれ以上の期間、こどもとの会話がなくなったり、こどもの親に対する態度がぶっきらぼうになったりする。

 

下手するとそのまま一生親子関係がギクシャクしたものになる可能性もあるという危険なもの。#危険と感じるかは人それぞれ

 

虎吉に来たお客さんが「ウチの子が思春期になるかも、とドキドキしてる」と言っていた。

 

その方は離婚してこどもとは離れ離れでこどもは元パートナーと生活していて、こどもとふれあう機会が少ない。

 

元パートナーとは連絡は取り合っているので、「思春期に入ったかも」という話を聞いたそうな。

 

そのお子さんは中学生で何度か会ってるけど、関係をみてる限り全然そんな思春期とか反抗期がやってくる気配はなさそう。

 

それぐらい親子間のコミュニケーションはとれているし、仲はすこぶるよろしいようにはみえていた。

 

とはいえ。

 

それはあくまで表面的なことではある。

 

ここはあくまで「お店」だ。

 

人は「公」と「私」で別の顔を持ってることがままある。

 

そういうのは大人だけと考える人もいるけど、こどもだって同じ。

 

もしかしたら家では全然違う関係性なのかもしれない。

でも実際にその現場をみてるわけじゃないし、そんなことはわからない。

 

だからあくまで虎吉での関係性しかわからない上でなのだけども。

 

それでも外面だけでこういう関係性はなかなか成り立つもんじゃねーな、とも思える。

 

なので「思春期が来そう」って言われた時は、こんなに仲が良好っぽいのに思春期って来るんだなぁ、と。

 

そうなると、自分の語ってた説の雲行きが怪しくなるなーと。

やっぱり世の中いろんなことがあるからそうも言い切れない部分ってあるよなーと。

 

…と、思ったのもつかの間。

 

親を怖がるのは思春期=反抗期の兆候

 

こどもとは離れ離れで生活をしていて、こどもは普段は元パートナーと一緒に住んでいる。

 

休みの時とかにはその方の家で泊まったりする感じ。

 

「思春期が来たかもしれない」という話を聞いてから泊まりに来るのが初めてで、ドキドキしていたものの、実際に家に来たら全然そんなことはなく、今まで通りすぎて「思春期とは??ww」と拍子抜けしたそう。

 

その子の話を聞くと、一緒に住んでる元パートナーのことは怖いのだそう。

 

あー。

 

だからか、と。

 

その元パートナーはこどもを何かと恐怖で押さえつけようとする。

それがめんどくさいし怖いから親に対して何も言わなくなって、できるだけ関わらないようにした。

 

それが元パートナーからすると「思春期の反抗期」に感じた。

 

それだけの事だった。

 

なんだよ。

 

まさに言ってる通りのことが起こってるじゃねぇか。笑

 

親を怖がるってことはコミュニケーションがとれてない、親を拒絶してる証拠。

 

世間一般的には

 

中学生=思春期=反抗期

 

という図式が頭の中で出来上がっている人がほとんどで、親は自分の責任とは1ミリも思ってない。

 

それは大きな間違いで、こどもからすると身体も精神も大人になろうとしてる真っ最中。

 

自我も出てきて異性に興味も持ったりする。

 

すごく不安定な状態なので、親に理不尽に押さえつけられたりすると自分を守ろうとする。

 

それが反抗期という便利な言葉で片付けられる。

 

こどもにしてみればそんな理不尽なことはない。

 

思春期に入ったら・・・

 

いろんな親子がいる中でこういうパターンは決して少なくない。

 

反抗期は親が作るもので、こどもに責任はない。

 

むしろこどものせいにしてる最悪の愚物だ。

 

自戒の意味も込めて。

 

「こども」はひとりの人間だ。意志もある。

ただ、経験とか知識が未成熟なだけ。

 

それを押さえつけたり理不尽に怒ったりすると自分を守ろうとするのは当たり前の話。

 

ちゃんとしっかりコミュニケーションをとっていれば良好な関係は築ける。

 

それが証明された出来事だった。

 

こどもに限った話じゃないけどね・・・。

 

 

思春期はどんな人でも突入する可能性は高い。

まれに思春期なんかなかったって人もいるけど、ほぼ誰でもあるとみていい。

身体的にも精神的にもすごく不安定な時期なので、あんまり干渉するとウザがられて反抗期に突入する。

親という漢字は「木の上に立って見る」と書くので黙ってみていればいい。

でもついつい我が子のこととなるといらんことを言ってしまったりするもの。

そんな時はこうしたらいい、とかそんな都合のいい話はなくて、(てゆーか思いつかなくて)もう自分との戦いでしかない。

こどもとはいえしょせん「赤の他人」っていう目でみればそうみやすいかも…?

 

そんなことを改めて考えた。

 

ご清聴ありがとうございました。

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