こども食堂=貧困というイメージは全然違うので改めてもろて:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『こども食堂=貧困というイメージは全然違うので改めてもろて』。

 

こども食堂をオープンして1年。

 

いろんなこどもたちが来るようになった。

 

多いのは小学校5年〜中学2年のこどもたち。

 

男子が9割近く占めてたけど、最近は女子もチラホラ来るようになった。

 

そりゃーね。

店主がこんな見た目のオッサンでちょっと怖いってよく言われるからね。

女子の皆さまは来にくいよね。

そこはどうしようもないよね。

 

こども食堂=貧困?

 

それはさておき。

 

オープン前はこども食堂といえばごはんが食べられない家庭のこどもが来る場所というイメージを持ってた。

 

インスタとかTikTokのコメント欄でもそんなコメントがたくさんあったから、世間的にもまだまだそんなイメージを持ってる人が多いんだと思う。

 

でも実際にやってみるとそんなことはなかった。

 

貧困の子が来た試しがない。

 

1年しかやってないからこの先まだまだその可能性は否定できないけれども。

 

しかも虎吉は他のこども食堂とは一線を画していて、毎日やってる。

 

そんなこども食堂は他に類をみない。

比べるところがないからなんとも言えない部分があるけれど。

 

少なくとも今、僕の中では

 

こども食堂=貧困

 

っていうイメージは覆された。

 

貧困でごはんが食べれないような子が、もしかしたら中にはいるのかもしれない。

 

でもそんな家の事情を10歳そこそこの子がわざわざ口にするだろうか?

 

たぶんしない。

 

僕がこどもだったら恥ずかしくて口には出せない。

できるならそんなことは隠しておきたい。

 

10歳といえば思春期に片足を踏み入れるぐらいの時期だから、余計に「おれ家お金ないから食べられへんねん」みたいなことは言えないように思う。

 

なので実際に来てたとしても僕にはわからない。

仲良くなってそういう深い話ができればいいんだろうけど、その場合はたぶんひとりでくる。

 

でも虎吉に来るこどもたちは何人かの群れでくることが多い。

 

ひとりで来るのは仲良くなった子に限る。

 

少なくともその子たちの中にはそういった貧困の子はいない。

 

今のところ。

 

家まで知ってる子は少ないから、もしかしたらその中に紛れてるかもしれないけど。

 

とりあえず今のところ確認できる範囲内ではそういった子はいない。

 

虎吉でごはんを食べて、さらに家に帰ってから家のごはんも食べるという猛者もたくさんいる。

 

まぁ成長期だからむしろ体が欲しがるかー、とも思いつつ。

 

こどもたちのお腹事情はとりあえず問題はなさそう。

 

でも。

 

お腹の貧困よりも、心の方がはるかに貧困だと思う。

 

愛に飢えてるというか。

心の安らぎを求めてるというか。

 

この店主のひとりごとでも度々言ってることでもあるけど、親の心に余裕がなくてそのこどもたちがしんどい思いをしてる、っていう例はたくさんある。

 

こんな令和の時代になってもまだ学歴を重視してる、のび太のママみたいな親がたくさんいる。

 

塾に通わされてる子の親ってだいたいそんな感じなのかなーと疑いたくなるぐらい、塾に行きたくて行ってる子なんてほぼいない。

 

話を聞くと親が無理やり通わせてるケースがほとんど。

 

ってことは学校に行くことがすべて、みたいな考えを持ってる親が多いってことだ。

 

塾は高校、大学に行くための勉強を教える場所。

 

それ以外の目的はない。

 

大学とか高校に行くことが悪いことじゃない。

行かないとできないことはたくさんある。

 

でもとりあえず大学は行っとけ、みたいな考え方はホントに危険。

とりあえず行っただけの大卒で就職が有利になるとかもうそんな時代じゃない。

でも親がそうなってしまってるんだろなーってのが透けてみえる。

 

視野が狭い。

 

こんだけいろんな選択肢があるのに。

 

心が貧困

 

あくまで憶測だけど。

 

「いろんな選択肢」っていうのは幅が広すぎて確証がない。

ユーチューバーになりたいって子もいれば、プロ野球選手になりたいって子もいる。

ラッパーになりたいって言ってるやつもいる。

 

そんな未知の世界に挑戦させるのが怖いのかなーと。

 

未知の世界のことはわからないからとりあえず自分の進んできた道を勧めてる感じ。

 

挑戦したことがない人がほとんどだから。

 

だいたいの人は挑戦せず無難な道を歩んできたから。

 

これまでの時代は辛うじてそれでなんとかなったかもしれない。

 

でも挑戦した身からすると、挑戦をせずに無難な道を歩んでる人って、人生の大半を無駄にしてる。

自分の意志で生きてない。

何かに流されて生きてる。

自分の幸せを自分で決めれない人ばっかり。

 

そんな人が大半を占めてる今の日本は心が貧相になってしまってる。

 

心が貧相だと生きることに張りがなくなるし視野も狭くなる。

 

特に僕ら世代にそういう人が多い。

 

そしてその世代のこどもたちはちょうど10歳〜15歳。

 

虎吉に来てるこどもたちだ。

 

だから虎吉の自由な空間を欲して来てるんだ。

 

こども食堂=貧困っていうイメージは違う意味での貧困になってる。

 

ご清聴ありがとうございました。

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