こども食堂店主のひとりごと:反抗期対処法・反抗期は親が作ってることにあまり気づいてない事実

店主のひとりごと

おはようございます。

こども食堂『虎吉』店主の高木です。

 

親世代のお客さんと話してたらすごく深いイイ話になったので、書き留めておこうと思います。

 

本日のテーマは「反抗期」。

 

ザックリ要約すると「反抗期は100%親の責任なんだから子どものせいにしてんじゃねぇよ」です。

 

 

反抗期といえば中学生、高校生ぐらいの思春期に親やいろんなものに対して反抗的な態度をとったりする時期のことです。

Google先生にたずねてみたところ、2歳〜3歳ぐらいの幼児期に訪れる第一反抗期と思春期に訪れる第二反抗期があるとおっしゃっていました。

 

お客さんと話してたのは思春期のもの。

 

僕自身、高校生の時に親やいろんなものに反抗しまくってた時期がありまして。

そして実際に自分も親という立場になって、いろんな角度から物事が見えるようになって、その原因が一体どこにあるんだろう?と自己分析をしたことがあります。

 

そしてたどり着いた答えは

『反抗期は親が作る』

です。

くれぐれも。

責任転嫁してるわけではありません。笑

 

僕が親に対して反抗したのは、中学生にもなって門限が18時だったり、他にもいろんな規制がかけられて厳しすぎて、そのうっぷんが爆発したからです。

友達が18時以降とかでも平気で遊んでたのを尻目に僕はスゴスゴ帰宅…。

そして次の日にその話についていけず疎外感を感じていました。

 

人は人。

自分は自分。

そんなふうに割り切れていたらよかったんです。

でも当時の僕はそんな精神的余裕など皆無。

ひとりになるのが怖かったので、誰かにすがっていたかった。

 

…その話は長くなるので割愛します。

 

この「親が子どもを支配しようとすること」に反抗期の原因があります。

 

幼児期とか思春期っていうのは、子どもはいろんなことを考える時期です。

そしてその考えたこと実行に移して自分の可能性を試したいんです。

言い換えるとエネルギーに満ちあふれているわけです。

そんな時にやりたいことに規制をかけたりして子どもをおさえつけてしまうと、せっかく生まれたあふれてくるエネルギーをどこに向ければいいのかがわからなくなってしまいます。

 

そのおさえつけられた範囲の中でエネルギーを発散できるような器用な子なら何も問題ないかもしれません。

もしくは「今はそのエネルギーを使うところじゃない…!」的な考えになって冷静に判断できたら…。

そんなステキなことはありません。

 

でも、たいがいの子どもはそんなに器用ではないし、冷静に判断できるほど心に余裕などありません。

 

その生まれたエネルギーはどこかに発散しなければおかしなことになってしまうことはなんとなく本能的に理解できるんです。

あふれ出るエネルギーをどうにかしようと自分以外の「ナニカ」に向けて発散しようとします。

 

自分の中で処理する術を知らないので。

 

なのでそれがいちばん身近な親や家族に向けられてしまうのは至極当然のことです。

 

それまでにある程度の社会性を学んだ子どもであれば家族以外のところに矛先が向くことはないかもしれません。

家族に対しては「甘え」があるので。

 

でも社会性を学んでないような子どもは、万引きをしたりタバコを吸ったり酒を飲んだり、素行不良になったりして、学校の先生とかその他いろんな人に迷惑をかけてしまいます。

 

僕が知る限りだと、反抗期の8割〜9割はだいたいこのパターンです。

残りの1割〜2割は親以外のところに原因があります。

たとえば同級生にいじめられたりとか。

 

何にしても、身近な人がその子のエネルギーの発散する場所を奪ってしまうことで、その膨大なエネルギーが暴発してしまったのが反抗期です。

 

エネルギーの暴発がある程度おさまると反抗期も自然に終わりを迎えます。

 

…が。

中にはエネルギーの暴発がおさまらず、反抗期のまま大人になってしまう人もいます。

そういう人は犯罪を犯したりして取り返しのつかないことになってしまうこともあります。

 

そうなると親子関係は修復不可能なところまでいってしまうので、それだけは避けたいところ。

 

反抗期対処法

 

自分の子どもが反抗期を迎えてしまうと、そこから数年間は親子関係がギクシャクしてしまいます。

反抗期が終わると同時に親子関係も回復するケースもありますが、中には先ほどのように一生取り返しのつかないことも。

 

いちばんいいのは反抗期を迎えずに大人になることです。

 

そうするためには、親だからといって子どもを支配しようとしないことです。

 

支配しようとしてエネルギーを押さえ込んでしまうと暴発してしまうので、やりたいように思うがままにさせるのがいちばんいいのです。

 

親は人生の先輩かもしれませんが、親としては子どもと同じぐらいの年数しか親を経験していません。

たとえば一番上の子が7歳だとしたら、親は親としては7歳です。

 

もっというと、いくら血の繋がった子どもであってもしょせんは他人です。

血が繋がってるからといって支配していい道理なんかありません。

 

子どもには子どもの意志があります。

それを尊重すべきです。

 

それを押さえこむ権利がどこにあるというのでしょう。

 

間違った方向に進んでしまうのも子どもの自由です。

そのケツ拭きをするのが親の仕事です。

 

ケツを拭くのがイヤだからとか、世間体を気にしてとかで子どもの意志を蔑ろにしてしまうと間違いなく子どもは反抗期を迎えます。

 

間違った方向に進んで痛い目をみたとしても、それを頭ごなしに怒ったりするのではなく、どうしてそうなったかをキチンと理解させてあげるのが親の仕事です。

 

一度痛い目をみたからといって二度と同じことをしないかというと、そうでもありません。

何度も繰り返してしまうことだってあります。

 

もう一度同じような間違った方向に進んでいこうとしてもそっと見守ってあげるべきです。

 

何回も何回も失敗を繰り返して人は成長していきます。

失敗は何も悪いことではありません。

むしろ若い時にたくさん失敗しておいた方が、大人になった時にその失敗は間違いなく糧になります。

 

失敗するとわかっていてあえてその道に進ませるのはとても勇気のいることです。

 

でもそれが親の役目です。

 

失敗する前に止めてしまうのは非常に簡単なことです。

でもそのぶん、後で「反抗期」という形でしっぺ返しがきます。

 

以上、反抗期のお話でした。

 

ご清聴ありがとうございました。

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