おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『阪神ファンのマナーが悪い件について』。
先に同じ阪神ファンとして謝っておきます。
ごめんなさいm(_ _)m
阪神ファンのマナーは昔は相当悪かったようで。
野次は飛び交うわ、グランド内に物を投げ入れるわ、もう散々。
その頃に比べればずいぶんおとなしくはなって、グランド内に物を投げ入れることはなくなった。
それでもやっぱり根深いものはあって、特に野次なんかはいまだに健在。
それはグランドだけじゃなく、お店でも同じく野次は飛び交っている。
大阪の茨木市で営業している居酒屋兼こども食堂【虎吉】は、名前の通り阪神ファンが集うお店。
阪神戦のテレビ中継をみながらお酒を飲むことができる。
こども食堂を併設しているので、時々こどもたちとオジサマたちが一緒になってテレビに向かって野次を飛ばすという、珍しい光景がみられる。
阪神ファンのマナーが悪い原因その①伝統芸
阪神ファンは大人からこどもまで、基本的にあんまりマナーがよろしくない。
大人はもちろん、特に高齢になればなるほど野次を飛ばす確率は高くなる。
我が虎吉でもテレビで試合を観戦中にお客さんの野次が飛び交うこともしばしば。
試合が始まった瞬間に「アカン、今日負けや」とかほざいておる始末。
いや。まだ始まったばっかりやけど???とツッコミを入れてみるけど止まらない。
カウントノーボールノーストライクで阪神の選手が空振りしたら「アカン、今日負けや」とか叫んでたりするし。
いやいや。まだワンストライクになっただけでファウルとか考えたら2球以上チャンスはありますやん。もしかしたら演技で空振りしてるだけかもしれないし、、、。
相手チームがヒット打とうもんなら「アカン、今日負けや」と机をたたきやがる。
いやいやいや。ヒット打たれただけでまだ点取られたわけじゃないですやん。。。。
もうネガティブキャンペーンの嵐。
負けてほしいんかな?
って思うぐらい。
関西にはそんな「テレビで観戦しながら野次を飛ばす人」があふれている。そしてそれをみて育ったのであろう人もたくさんいる。
野次をする人は高齢の方が多いけど、そのこどもである僕ら世代でも、野次を飛ばす人はいらっしゃる。
野次とまではいかなくても、小さな声でボヤいていたりとかするから、もはやこれは伝統芸なんだと。
その流れを止めることはなかなか難しいので、どうかお許しください。
阪神ファンのマナーが悪い原因その②歴史と文化
関西人はそもそも口が悪い。
そしてかつて天下の台所と呼ばれた商人の街だから気が強くてせっかちな人が多い。あくまでも多いだけ。みんながみんなそういうわけじゃない。
そんな歴史とか風土的なものがベースにある。
大阪の南の方では「河内弁」と呼ばれる方言がある。
それは関西弁の中でも特にキツイと言われていて、口ゲンカをすればまぁ勝てないほどの迫力がある。
そういう言葉のアドバンテージがあって、さらに大阪は笑いの街。
なんばグランド花月では毎日満員御礼になるほどお笑いは人気コンテンツになっていて、各地方からわざわざ来てくれる人もいらっしゃるほど。
関西ではテレビでも毎週「よしもと新喜劇」が放送されていて、お笑いが常に近くにある。
そんなこともあって、ボケに対してツッコむのが礼儀みたいな文化がある。
例:「バン!」と言ってピストルを撃つ仕草をすると、「うあっ…」とか言ってやられたフリをするとか。
野次もそんな一面がある。
阪神の選手がミスをしたことをボケととらえて、それに対してツッコミを入れる。
みたいなノリだ。
虎吉では、お客さんが飛ばした野次をボケととらえて店主の僕がそれに対してツッコミを入れることで場が盛り上がったりすることもある。
客「アカン…今日負けや…」
僕「まだ始まったばっかりやないかい!」
一同「大爆笑」
といった感じ。
なんならツッコミを入れられるためにあえて野次を飛ばしてる的なところもある。
そんなのも笑いの街大阪ならではの文化なのかもしれない。
そしてそれが他の地方の人からすればマナーが悪い、と捉えられてしまう。
もしかしたら野次に聞こえるその言葉はツッコミかもしれません。
どうかお許しください。
阪神ファンのマナーが悪い原因その③暗黒時代
最大の原因はやっぱりなんと言っても
「そもそもそんなに強いチームではなかった」
これに尽きると思われる。
特に高齢の方々にとっては弱い時代のことが忘れられないのか、すごく悲観的。
近年の阪神は毎年のように上位に食い込むほどの強さを誇っている。
2023年シーズンのリーグ優勝・日本一になった時はホントに強くて関西は毎日お祭り騒ぎ。#2025年はさらにお祭り騒ぎ
でも高齢の方々にとっては、優勝といえば1985年のシーズンが強烈に印象に残ってるみたいで、あの頃と比べてしまうってとこもあるのかもしれない。
たしかにあの時は掛布、バース、岡田、のクリーンナップに真弓もいたし、ヘッドコーチ・二軍監督を務めた「おつかれ生です」の平田もいたりで、今や伝説と呼ばれるような選手の顔がたくさん並んでた。
バースなんてこの年と翌年の二年連続で三冠王になって歴代最強助っ人なんて言われてるし。
チーム全体の成績もたぶんこのシーズンは今と比べると鬼のような成績を残している。
そこから18年間ずっと優勝することがなく、なんなら1990年代には「暗黒時代」と呼ばれる時期があったことから、
阪神の試合=負ける
みたいなイメージが定着してしまっているのだと思われる。
暗黒時代の時はホントに酷くて最下位が定位置みたいな感じになっていて、阪神ファンの母がずっと機嫌が悪かったのを鮮明に覚えている。
1位〜3位をAクラス、4位〜6位をBクラスなんて呼んだりするけど、暗黒時代の阪神はAクラスが1回のみ。
あとはほぼほぼ最下位。

今でこそ阪神の地元、甲子園は毎試合満席状態だけど、暗黒時代には空席が目立つなんてこともザラにあったそうな。
少しでも見栄えをよくするために7回以降は入場料無料で入れた時もあったみたい。
そんな時代を目の当たりにしてる人からすれば、そうやって「どうせ期待してもいいことなんてない」なんて思ってしまうのは致し方ないことなのかもしれない。
どうかお許しください。
まとめ
そんなわけで。
阪神ファンのマナーの悪さはいろんなことが重なった上でのこと。
でもそれは阪神タイガースをこよなく愛しているからこそっていう側面もある。
暗黒時代を乗り越え、常に優勝争いを繰り広げるようなチームになった今、彼らの阪神タイガースに対する想いはより一層深まってるんだと思う。
だからこその。
彼らなりの愛情表現。
とはいえ。
マナーが悪いととらえられてしまって不快な思いをさせてしまったこと、重ね重ねお詫び申し上げます。
ご清聴ありがとうございました。



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