おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
本日のテーマは『コンプライアンスを意識しすぎた結果とんでもない事に』。
コンプライアンス。
法令遵守とか社会的ルールを守るとかそんな意味。
テレビではもっぱらコンプライアンスコンプライアンスとうるさい。
らしい。
地上波をみなくなってもお客さんとかネットとかからその言葉が耳に入ってくるぐらいだ。
社会的ルールとは何なのだろう。
そんなに自分たちで自分たちの首を絞めなくてもいいんじゃないか、と思ってしまうのだけど。
虎吉はすごく時代を逆行してるのでコンプライアンスなんか関係ない。
かといってべつに無法地帯というわけじゃない。
人としてやっちゃいけないなと思うことはこどもだろうと大人だろうと怒る。
でもだいたい笑ってすませられることの方が多いから、怒ることがほぼない。
こどもたちが学校に行きたくない、と言えば平気で「行かんかったらいいやん。」って言う。
かわいがってるこどもがイジメられたらイジメた子をわりとガチめに叱る。
毎日そんな場所に引きこもってほぼパソコンの前にいるから、ほとんど外に出ない生活を送ってる。
僕にとってはそれが何よりの幸せ。
基本的に引きこもっていたい。
外に出るのはお店で使う材料の買い出しぐらい。
その買い出しの時にコンプライアンスの成れの果てをみた気がした。
このままだと日本やべーな、という危機感を覚えた出来事。
祝日の日。
いつも行くスーパーはいつもよりも人が多くて腰が重くなる。
そんな中、自分が買いたいものをカゴに入れてそそくさっとレジへ。
こんな人ゴミ早く抜け出したい、という一心で。
レジはセルフレジのみで、キャッシュレス決済専用と現金可能レジがそれぞれ4つずつ。
現金可能レジのところに向かうと、満員だったのでチョコンと立って待ってた。
祝日はいつもこんな感じだから特に何を思うわけでもなく、イヤホンで自分で作った曲を聴きながらよりよくするためにはどうしたらいいかとか考えながらわりと有意義な時間を過ごしていた。
すると店員さんが僕に声をかけてきた。
僕はあわててイヤホンをはずした。
店員さん:「現金レジですか?」
僕:「はいそうです」
いつもなら「しばらくお待ちくださいね〜」とかで終わるこのくだり。
その日はなぜか店員さん、非常にあせった様子で「早く終わらないかなー」みたいな空気全開でオドオドし始めた。
「落ち着けww」
とか思いながらみていると、ひとりのおじいちゃんがどうやらレジをすませたみたいだ。
わりと高齢な方っぽくて動きがゆっくりだった。
ゆっくりして〜とか思ってたら店員さんが思わぬ行動に出た。
そのおじいちゃんの所に駆け寄って行っておじいちゃんが早くその場を立ち去るように促し始めた。
その様子ははたからみてたら、待ってるこっちが申し訳なくなるぐらい、おじいちゃんもなんか戸惑いを隠せない様子。
そこまでしなくていいよう…。
おじいちゃんが去った後のレジはどこか哀愁が漂っていた。
そんなレジに向かうのはなんか少し心苦しかった。
この時、いろんな可能性を考えた。
僕の見た目が金髪坊主でピアスをしてるから怖がられたのかしら?とか。
でもその店員さん。
ちょっと前に僕がタバコを買う時に銘柄を覚えててくれた。
僕は嬉しくなって、笑顔で「ありがとうございますっっ」って精一杯感謝を伝えたつもり。
それがちゃんと伝わってたかどうかはわからない。
僕の中ではその店員さんはタバコの銘柄を覚えてくれてるぐらいだから、僕のことを認識してくれてると思ってた。
だからよりそのおじいちゃんに対する行動が不可解だった。
真相はわからない。
お客さまを待たせてはいけない
っていうお店のルールでもあったのかしら。
だとしても。
いろんな人がいるのよ。
僕は別に急いでたわけでもなんでもない。
ゆっくりで全然よかったのに。
なんかおじいちゃんに申し訳ないことをした。
僕がそんな気持ちになってることなんて誰もわからないんだろうな。
お店のルールはお客さんに気持ちよく買い物してもらうためにあるもんじゃないのかしら。
これがコンプライアンスの成れの果てなのかしら。
そもそもこれがコンプライアンス事案なのかどうなのかもわからないけど。
なんでもっとひとりひとりのことをちゃんとみようとしないんだろう。
とかなんとかいろんなことを考えつつ、スーパーを後にした。
コンプライアンスといえば。
先日若女将の用事があって、めったに外に出ない虎吉人が珍しく大阪市内に行った。
その時に、タバコを吸えるお店がないもんかと探してても、これがまたなかなか見つからない。
世の中がタバコに対してすごく敏感になってて、外の世界にはもはや吸う場所がない。
タバコは別に法律で規制されてるものでもなんでもない。
合法に手に入れることができるシロモノなのに、なぜそこまでして喫煙者を隅っこに追いやる必要があるのか。
一般市民の非喫煙者がそれを謳うのは全然理解できる。
たしかにタバコは臭いし火を使うから取り扱いはじゅうぶん気をつけないといけない。
歩きタバコしててその火がこどもに当たったりしたら大変だ。
同じ喫煙者としてそこは僕も注意したい。
だけど国が喫煙をどうこう言うのはいかがなものかと。
タバコの税金は年間およそ2兆円。
その税収がなくなったら困るのは誰なのか。
コンプラコンプラで生きにくい世の中だ、ということを痛感した。
痛感したのは虎吉が自由だからっていう側面もある。
こういった理由もあって僕は外に出たいと思わない。
出ない方がいろいろ幸せだ。
ご清聴ありがとうございました。
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