中学生がスマホを持つと危険だなと感じた話:こども食堂店主のひとりごと

プロフィール
書いた人
torakchi

こども食堂【虎吉】店主。整体師。音楽家。水墨画家。バツ3。元女性風俗セラピスト。元PA(音響)。

torakchiをフォローする
子育て

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『中学生がスマホを持つと危険だなと感じた話』。

 

とあるひとりの中学生と深く関わって、「こんな感じの子が他にもたくさんいるのかもなー」って思った話。

 

わからないことがあるとスマホですぐに検索することができる世の中。

 

そしてそれによってなんでも理解した気になる。

 

でもそれを実際に肌で感じたわけじゃないから、いざ自分がその状況に遭遇した時にテンパる。

 

こういう子って一定数いるんじゃないかなーと。

 

それがいかに危険なことか、を身をもって体験した。

 

その子を仮に「Aくん」としよう。

 

Aくんはスマホを持っている。

 

中学生にもなるとスマホを持ってる子が多いからそれは別に特に特筆すべきところじゃない。

 

問題はスマホを使ってすぐに検索して、その事象をわかったふりをすること。

 

わからないことを調べようとする姿勢は素晴らしい。

 

だけど、それでわかった気になってるとあぶねーぞ、と。

 

ネット上にはいろんな情報があふれてる。

 

検索する時の言葉を上手く使えばだいたいの事は情報として頭に入れることができる。

 

でもそれを体験してるわけじゃないので、「経験値」にはならない。

知識として頭に入るだけだ。

情報として頭に入るだけのものと、実際に経験したものは全然別モノだ。

いざという時に知識だけでは何の役にも立たない。

体験が先にきて後から知識を入れるとその知識は頭だけじゃなく体にもスッと入ってくる感じがする。

 

僕らの世代はインターネットもなければスマホもなかった学生時代を過ごしたから、いろんな体験を先にせざるを得なかった。

 

友達と連絡をとる時は家の固定電話にかけて親が出て「〇〇くんいますか?」と、親と話すのが必須。

たまに本人が出ることもあるけどほぼない。

 

今では考えられないような時代。スマホで誰とでもすぐにつながれる。

 

そして何かを調べたり情報を得たい時に使うものといえば本、テレビ、ラジオとか。

辞書引いたり図鑑みたり。アナログにもほどがある。

 

テレビとかラジオはあちらが主導でこっち側が常に受け身なので調べたいものを調べれるわけじゃない。たまたまやってる番組とかでたまたまいろんな情報を手にすることができる。

そんな時代。

 

なのでスマホやパソコンがあると、自分で経験したことをインターネットで再確認する、みたいな感覚でいろんな情報をみて楽しむことができる。

 

体験が先に来て後から情報が入ってくる。

 

だけど中学生ぐらいだと、まだまだ経験できることなんて少ない。

お酒も飲めないし、タバコも吸えない。

性のこともわからない。

あぁ。。。せつない。。。

 

行く場所といえば学校とか家とか、範囲もかなり限られてくる。

 

部活で遠いところに遠征することもあるけど、あくまでメインが部活なので、体験出来ることはそんなに多くない。

 

あとは休日とかにプライベートな用事で出かけたりとか。

 

…にしてもやっぱり大人と比べると範囲がかなり狭められる。

 

ネットにはありとあらゆる情報が転がってる。

 

そしてその情報の多くは動画によるもの。

文字を読んで調べるなんてことはあまりしていないご様子。

動画は文字や写真よりも圧倒的に情報量が多いから、みただけで自分もそれを体験したような気になることがある。

 

たとえば簡単な料理の目玉焼き。

フライパンにたまごをぶち込んで焼くだけなのですごく簡単にみえる。

水を入れるという手間もあるけど、基本的には何もしなくても出来上がる。

けど実際にやってみると、焼きすぎて白身がパサパサになってたり、お皿に盛り付ける時に黄身がぐちゃっとなったりする。

微妙な焼き加減とか触ったらどうなるのかは実際に体験しないとわからない。

こういうことがあらゆる場面で起こる。

目玉焼きとかだと、失敗したとしても自分が食べればいい話。

だけど、取り返しがつかないようなこともある。

 

人にけがをさせてしまったりとか。

軽いケガ程度ならまだしも、一生消えない傷を負わせてしまったら大変だ。

 

でもそういうのはべつに今に始まったことじゃないし、改めて言及するようなことでもないかもしれないけど、実際に自分の身の回りで起こりうる可能性を初めて体験した。

 

あー…こういうことかー…と。

 

これが「さとり世代」とか「Z世代」と呼ばれるゆえんかー…と。

 

僕自身、それを知ったような気でいたけど、実際にこんなに身近に感じることがなかったからすごく不思議な気持ちになった。

 

正直、世代とかはどうでもいいけど、いざという時に何にもできないのは非常に厄介。

 

Aくんは口ではすごい大きなことを言うし、スマホで検索してわかったような気になってた。

 

僕はそれを信じてあれやこれや言ったりいろんな計画を立てたけど、実際には何もわかってなかったり、いざという時にビビって何もできなかった。

 

このまま大人になるってことはないとは思うけど、その可能性が拭いきれないのも事実。

 

かといって、スマホを持つななんてことは絶対に言えない。

僕ら世代が中学生の時に固定電話を使うなと言われてるようなもの。

固定電話ぐらいならまだいいか…。笑

 

だけど全員が全員そうなわけじゃない。

 

個人差がかなりあるから、やっぱりそこは親の育て方次第なのかもしれない。

 

ひとりひとりちゃんとみないとダメだな。

 

ご清聴ありがとうございました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました