こどもが家出をするのは親子関係がよっぽど悪い証拠:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『こどもが家出をするのは親子関係がよっぽど悪い証拠』。

 

先日、夜8時頃にリュックを背負った中学生の男の子「Cくん」が虎吉にきた。

普段、そんな時間に来ることがないのでどうしたん?と聞いてみると、家出してきたとのこと。

 

詳しく話を聞くと、マジメに勉強してたのにもかかわらず、なんかよーわからん文句をグチグチ言われてそれがムカついて飛び出してきた、と。

 

その話から普段の親子関係の悪さが読み取れて、とても不憫だ。

 

親は選べない。

 

家を出たくなるような環境を作ってるのは親自身で、こどもに罪は一切ない。

 

こども食堂を運営して1年。

 

いろんなこどもがたくさん来たけど、親の文句を言う子はとても多い。

 

親子共々来てて、仲良さそうにみえても実はそんなに仲良しっていうわけでもなかった、なんてこともよくある。

 

表面的な原因はさまざまだけど、深いところで共通してるのは親がこどもを押さえつけてること。

 

こどもをこどもとしてしかみてない、人としてみてない親が多い。

 

結果、こういう家出とかが起きちゃう。

 

家出って相当イヤにならないとしないと思うんだけど、でもやってる子が実際こうしてきてるんだから相当イヤだったんだろうなぁ。

 

Cくんはすごく計画的に家出してきたようで、自分の居場所を特定できないようにスマホを置いてきて、自転車もお店の前には置かずにどこか近くに置いてきた、と。

 

さらに夜を近所の公園で過ごすためにトイレットペーパーを持参してきた。

近所の公園のトイレには紙がないことを知っていたからだ。

 

ちゃんと先のことを考えてしっかり準備をしてくることからも、相当親のことがイヤだったんだろうな、というのがうかがえる。

 

そんでもって、お店の2階に上がる時に靴をそのままみえるところに放置していく子が多い中、ちゃんとみえない場所に隠して2階に上がっていった。

 

仮に親が迎えに来ても虎吉にいることがバレないようにするためだ。

 

なかなか用意周到で賢くていらっしゃる。

 

Cくんは普段はホゲーっとしてて、そういうことをあんまり考えないタイプの子かと思っていたので意外だった。#だいぶオブラートに包んだw

 

人は見かけによらず、だな。

 

それにしても。

 

何人か家出をしてきた子がいるけど、親が同世代の場合が多くて、なんでそんなことになってしまうのかホントに理解に苦しむ。

 

同世代で同じように時代の移り変わりをみてきたはずなのに、こうも違うもんなのか、と。

 

どんな時代でもそういうのはあんまり変わらないもんなのかー、と諦めざるを得ない。

 

僕自身にも同じぐらいの歳のこどもがいるけど、家出なんかとんでもない。

どっちかっていうと家を出たくなくて一日中引きこもってたいタイプ。

 

仮にそんな子が家出なんかした日にゃー、まず自分を責めるだろう。

 

何か特別デカイ事件があって、それが原因で家を出るなんてことはあんまり考えられない。

 

どんな親子でも、仲良しの期間はあったはず。

親がどう思っていようが、こどもにとっては唯一無二の存在だし、無条件で愛されるのは親だ。

 

だからこどもにとってはどんな事があっても、たとえイヤなことを言われようが、暴力を受けようが親にすがるしかない。

 

僕自身そうだった。

 

イヤなことがあったとて、結局親のいる家に帰らないといけない。

たとえ帰りたくなくても。

 

そこしかない。

他に行くところなんかない。

 

行ったとて後で親にこっぴどく怒られるのが目に見えてるから行けない。

 

そんなふうにしか僕は考えれなかったから、家出してきた少年たちはすごいなぁと思う。

 

ただただ後先考えてないだけなのかもしれないけど。笑

 

仮に僕がこどもの時に虎吉みたいな場所があったら、全然違う生き方ができたかもしれないなーと思いながら虎吉を運営してる。

 

実際に虎吉に来てるこどもたちにとってそういう場所であってほしいと願うばかりなりけり。

 

こどもにとっては自分の家がいちばん落ち着く場所っていうのがいちばん理想の形ではある。

 

てゆーかそうあるべき。

 

それを作るのは親だ。

 

それができてない親が多いんだなーと改めて思った。

毎日思ってるけど、こういうことが起こると改めて確認できる。

 

立ち振る舞いとか仕草とか言葉使いとか、いろんなところを観察してれば親がどういう接し方をしてるのかがみえる。

 

こどもをみたらだいたいどんな親なのか想像できるようになってしまった。

 

いらねーよこんなの。

 

その親たちは同世代で、親近感湧く人たちのはずなのに、なんかそうでもないんだなーって思うことの方が多すぎてイヤになる。

 

20代の時とかは自分が病んでたからそんなことにはまったく興味がなかったんだけど、この歳になると昔のこととかを話すのって楽しくなってきてて。

 

でも楽しく話ができる人ってけっこう稀な存在で、どっちかっていうと文句を言ってる人の方が多いのが現実。

 

家出少年とかが来たりすると、いわばその最悪の最終形態みたいなのが突きつけられてる感覚になって「なんだかなぁ〜……」ってなる。

 

今回も含めて、仮に親が事前に顔出しに来てくれてたりすると、連携して「ここに居ますよ」アピールができるのになーとかいろいろ考える。

 

でも来ないからこっちからは何にもできない。

 

なんならこどもたちの話を聞いてると、逆にこっちが怒られてしまいそうな勢いすら感じる。

 

それは親側のやっかみというか妬みみたいな感情もあるんだろうな、と思う。

 

こっちがこどもたちのことをよく観てて、親側がこどもたちのことをまったく観てないことが原因。

 

こどもたちは虎吉の方が落ち着く、と公言してしまうから親からしたら「はぁ?!」ってなるんだろうな、と。

 

実際そういう人はいるし。

 

しらんがな。

 

てめぇの責任だろ。

 

というわけで。

 

家出少年Cくんの親は一応顔を出したものの、すごく人相が悪くて態度も悪く、とても残念な気持ちになった次第でござる。

 

ご清聴ありがとうございました。

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