こども食堂店主のひとりごと:こども食堂ってなんだろう?って改めて考えさせられたできごとPart2

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日は前回の続き。

 

こども食堂に対しての自分の考えを改めて気づかされた出来事が起きた翌日。

 

例の男の子が6人組でまたやってきました。

 

まさに昨日の今日。

 

あれだけイライラした態度を見せたハズなのによくきたなーと思いつつ、そこには恥ずかしい気持ちとまた来たんかいっていう思いが入り混じった僕の姿があったと思います。

 

もしかしたらそれほど顔には出てなかったのかもしれないし、それを知りながらもあえて来る理由があったのかもしれない。

 

すべてがモヤモヤしたままだったので、こんな状態で料理なんかしたら絶対に不味くなる。

 

そう思った僕は彼らとヒザを突き合わせてしゃべろう!と思い、注文の声が飛び交う中、

 

「ちょっと待って。話したいことがある」

 

と彼らの声を断ち切りました。

 

そして昨日めちゃくちゃ憤りを感じたことを本人を目の前にちょっと荒らげた口調でしゃべりました。

 

すると、さすがにその時ばかりは僕の気持ちが通じたのか、ワイワイガヤガヤしてた空気が一変して少し凍りついた感じになりました。

 

聞くモードに入ったのかもしれません。

 

そこから、虎吉というお店をなんでやっているか、そのコンセプトに則らない人はもう来ないでほしい。

とはいえ、キミたちには何の責任もない。

 

責任は親にある。

 

でもこのままだとずっとモヤモヤしたままだから、直接キミたちの本音を聞きたい。

 

その上で僕が納得しなかったら、悪いけどもう来ないでほしい。

 

…と、思ってることを全部ぶつけました。

 

そこからひとりひとりに何故ここに来てるのか?の質問タイム。

 

すると、ほぼ全員から同じような答えが。

 

「料理が美味しいしみんなでワイワイしながら食べるのが楽しい。 家は親がうっとうしいから居たくない」

 

と。

 

なるほど。笑

 

それはしゃーない。笑

 

その時点で僕のモヤモヤした気持ちは全部どこかへ吹き飛んでしまいました。

 

もう、そんなん虎吉のコンセプトどおりやん。

 

むしろそういうこどものためにあるようなもんで。

家に居たくないこどもの駆け込み寺的な場所になればいいなーと思っていたので、いつの間にかそのとおりになってるじゃないか、と。

 

表情がいっぺんに和らいだ瞬間でした。

 

昨日は弟たちを放ったらかしにしてるお兄ちゃんに対して何なん!?って思っていましたが、そんな気持ちもどこかに吹き飛んでしまいました。

 

よく思い出してみると、弟たちが入ってきても何も声をかけずにいたなぁと。

 

つまりこの子は親だけじゃなく、家族全員が嫌なんだと。

それはもうしかたない。

 

そういう時期もある。

 

なんかもう、「家に居たくない」っていう言葉が痛いほどよくわかるので、そんなことどうでもよくなっていました。

 

僕に今できることは、この子たちとちゃんと向き合って話をすること。

そして彼らに少しでも寄り添うこと。

 

少なくとも、彼らの胃袋は掴んでいるので後はコミュニケーションをしっかりとって、人として間違った方向に進まないように背中を押してあげること。

 

それをできるまでの信頼関係は一朝一夕にはいかないので、ゆっくり時間をかけてコミュニケーションとっていきたいと思います。

 

そう。

 

こんな感じの場所になればいいなって思ってたんです。

 

そのためにやるべきことはこどもたちとちゃんとヒザを突き合わせてしゃべること。

 

幸運にもいい人たちに囲まれて、すっかりあやふやになってた気持ちをしっかり思い出させてくれました。

 

同じ轍は踏みたくないので、この出来事を彼らが大人になった時に一緒に笑いながらできたら最高に幸せです。

その時にほんの一杯のお酒でもあれば最高♥️

 

 

ご清聴ありがとうございました。

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