おはようございます。
こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。
最近すっかりこども食堂らしくなってきたといいうか、こどもたちがたくさんきてくれるようになってきて。
ワイワイガヤガヤ。
美味しい美味しい言いながら食べてくれており、大変嬉しい事態になっておる次第でござる。
中にはお米、野菜、肉、いろいろと食材を寄付してくださる大人の方もいらっしゃって、もう嬉しいやらありがたいやらいろんな感情が渋滞しておなかいっぱい。
御礼申し上げます。
ありがとうございますっっっ!
そんな嬉しい出来事の一方で、こども食堂って一体何なんだろう?って改めて考えさせられる出来事があった。
ある日、中学生の男の子4人が来店。
その子たちは友達伝いに虎吉のウワサを聞いてわざわざ遠方から自転車で30分ぐらいかけて来てくれたとのこと。
美味しい美味しいと言いながら食べてくれて、とても喜んでくれたご様子。
そしてよっぽど気に入ってくれたのか、頻繁に来てくれるようになった。
そんな何回目かのある日の夕方。
また4人ぐらいでわざわざ遠方から自転車で来てくれて、ワイワイガヤガヤしてくれてた。
すると途中で小学生の兄弟と思われる男の子がふたり、しれーっと入ってきた。
話を聞くとご飯を食べてる中学生のひとりの弟なんだとか。
弟くんふたりは何も言わずにお店の端っこの方に行ってボーッと突っ立っていた。
ご飯を食べに来たのか、お兄ちゃんを迎えにきたのか。
何も言わないので、どうしたん?ご飯食べる?と聞くと、どうやら食べに来たご様子。
その時、席は満席で空席もなく、しかもバタバタしていたので、申し訳ないなーと思いながらも、とりあえずそのまま立って待ってもらうことに。
少し手が落ち着いてゆっくり話を聞くと、どうやらお母さんに車で送ってもらって食べに来たとのこと。
その間お母さんは近くのスーパーで買い物をしてると。
ちょっと待ていっ。
虎吉のルールでは親と一緒に来ると食事代はいただくことになっているので、そのことを弟くんふたりに伝えると何も言わない。
そうなん?みたいな顔してポカーンとしてた。
そりゃそーだ。
いきなりそんなこと言われてもどうしたらいいかわからんよね。
てゆーか。
オカン何しとんねん。
こどもふたり預けるなら預けるで何かひとこと言っていってもいいのでは?
そのルールを知ってたからあえて何も言わずにしれーっとこどもだけを店内に入れたのか、(絶対バレるのに)ルールのことを知らずにただただ行っといで〜って送り出したのか。
真相は不明だけど、無料で食べさせて貰えるのならひとことぐらいあってもいいのでは?いや、無料じゃなくてもひとことぐらい何か言っていくもんじゃないかい?
同じ子を持つ親としてありえん。
僕が親だったらこどもが何回も行ってるような場所なんだったらどんな所なのか、どんな人がやってるのかってすごく気になる。
まして居酒屋なんだったら一杯飲みに行くがてらお店の人にご挨拶に伺いたい。
いつもお世話になっとります、ありがとうございます、と。
その方が気持ちがいいし、お店の人の人柄を知ることで安心して行っておいで〜って送り出せる。
わざわざ近くまで車でこどもを送り届けてるのなら、なぜそのちょっとしたことができない?
そんなモヤモヤした気持ちの中、食べさせようかどうしようかめっちゃ悩んだけど、こどもには一切罪はないので、後で迎えに来た時にご飯代を請求できたらしようと考えて、とりあえずその弟くんふたりにも食事を提供した。
そうして弟くんたちのご飯を準備している最中に、お兄ちゃんは自分のご飯を食べ終わっていた。
そしてそのまま友達とともにピューーーっとお店を出ていきやがった。
え?!
弟くんたちは放ったらかし?!!
そこにもなんかモヤモヤして、というかなんかもうカチンときてはいたけど、まだ他のお客さんもいたので、とりあえずお口にチャックをしてそのまま放置。🤐
そして弟くんふたりも食べ終わったと思ったら、「ごちそうさまー」と言ってしれーっと出ていった。
入ってきた時にああいう話をしたからオカンくるかなーと思って待ってたけど、待てど待てどなかなかこず。
まさかホンマにこのまま何もなく帰るんかなー?って思ってたら不安的中。
結局そのまま何事も無かったかのように終わってしまった。
どうしてそういうことができるんだろう?
ただの食い逃げやん。
警察に電話したろか。
虎吉オープンしてからここまで落ち込んだというか、同じ子を持つ親として、人として情けないと思ったことはない。
おそらく親は同年代なのでなおさら恥ずかしい。
とりあえずはらわたは煮えくり返ってた。
ふつふつと。轟轟と。
そういうことをするとこどもは来にくくなるし、僕も後味悪いし、お互いにとって何ひとつ幸せなことがないのに。
その日の夜はモヤモヤが晴れず、なかなか寝つけなかった。
何よりも腹が立ったのは、このこども食堂虎吉はいろんな人の支えによって成り立っているからこそ。
この活動に共感して応援してくれる人たち、食材を寄付してくれる人たち、こどもたちのためにとチケットを買ってくれる人たち。
僕だけじゃない、いろんな人の想いがたくさん詰まった場所なのだ。
その人たちの想いまで踏みにじられた気がして、本気で暴れてやろうかと思うぐらい腹が立った次第でござる。
来てくれているこどもたちには一切罪はないけど、イライラMAXで、たぶんすごい顔になってたし、醸し出す空気がビリビリしてて、こどもたちに見せたくない姿を見せてしまったと猛省しておる次第でござる。
でも一方でそんな姿を見せることでちゃんとこどもたちと向き合えたかなーっていう手応えがあったのも事実。
それがその翌日のできごと。
長くなってしまったので一旦終わり。
ご清聴ありがとうございました。
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