こどもが無邪気になれない現実をみた:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『こどもが無邪気になれない現実をみた』。

 

とある昼下がり。

昼下がりって何時だ。

調べてみたらお昼から日没までの時間帯を言うそうだ。

そんなことはどうでもいい。

その昼下がりに、初めてのご来店のお子たちがきた。

 

彼らは小学3年生。

 

すごく丁寧なしゃべり方でおよそ3年生とは思えないほどなんか落ち着いてらっしゃる。

 

頼み方とか立ち振る舞いもなんかすごく大人びていて、ほえーーーっと。

 

なんかすげーなーと思いながらも、すごく違和感を覚えた。

 

その違和感は帰り際に爆発した。

 

食べてる最中も終わった後も終始すごく落ち着いていて、食べた後のお皿をどうすればいいかを聞いてきたり、イスをきれいに並べたり、なんかすげー紳士じゃんとか思ったりして驚きの連続。

 

中学生でもやらない。食べた後のお皿なんかほったらかしで帰るやつが多いのに、小3に負けてるぞセンパイたち。笑

 

極めつけは帰り際に放ったひと言。

 

「またお願いします」

 

ほんっっ???

なんですとっっ???www

「またお願いします」だとう???

 

入社2年目のサラリーマンかキミたちは。

 

いろんな世代の子たちが来るけど、ここまで丁寧な子は初めてで驚きとともに気持ち悪さを感じてしまった。

ごめんなさい。

 

そんなことなかなか言わない。

 

普通に「ありがとうございました」とかなら全然何も思わない。

 

でも虎吉での帰り際のテンプレはなぜか「ゴチソウサマデシタ、オイシカッタデス」。

ロボットかってぐらいみんな同じテンション、声の高さでこのセリフを吐いていく。

誰が言い出したのかわからないけど、なぜかあまり僕と仲良くない子ほどそう。

 

全然感情がこもってなくてこそばゆくて気持ち悪い。笑

やめてーってなる。

 

いや、こんなこと言っちゃダメなことはわかってる。

誠心誠意込めて言ってるのか、これ言っとけば大丈夫でしょ的な感じで言ってるのかはわからない。

 

でも言わずにはいられない。笑

 

変な大人びた優等生みたいな感じのこどもがすごく多いなーと感じる今日この頃。

 

やべーなニッポン。

 

もっと無邪気で態度悪くてもいいんだよ。

もっとテキトーでいいんだよ。

帰り際に「死ね」とか言うぐらいでいいんだよ。

 

いや、まぁそれは言い過ぎだってネットの人たちを筆頭に騒ぎ立ててたけども。

 

個人的にはそれぐらい生意気な方がいい。

 

そんな生意気さ加減なんかは年齢とともに勝手に収まっていく。

 

でも今の子たちは大人がその生意気さを抑え込んでしまってる感じがしてすごいイヤだ。

 

これは大人がまわりの大人を信用していない証拠。

 

それはつまり親だったりこどもたちのまわりの大人が自分自身を信用してない証拠でもある。

 

他人を信用できない人は自分自身を信用してない。

 

その結果、自分のこどもにもそうやってわけのわからない優等生を押し付けてしまう。

 

自分のこどもが他所で何かをしでかしてしまわないための予防線を張ってる。

 

もしくは親自身がしっかりしてると言われたいがためのただのエゴ

 

それがこどもたちをみてると透けてみえるのがイヤだ。

 

「またお願いします」

 

って言われても鳥肌しか立たないし何も嬉しくない。

 

これをギャグで言ってるのならそれは素晴らしい。

 

でもそんな感じもなく、いたって真面目に言ってるっぽい。

 

大人でもそういうこと言う人は気持ち悪いって思ってしまうのに。

 

こどもが、しかも10歳にも満たないこどもが言うと気持ち悪さ倍増で思わず立ち上がって二度見してしまった。

 

大丈夫かしらニッポン。

 

ご清聴ありがとうございました。

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