あいさつって大事だなーと思ったできごと:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『あいさつって大事』。

 

最近こども食堂でお店に入ってきても何も言わずにそのまま席についたり2階に上がったりする子が多くいらっしゃる。

「おぉ…まじか…」とビックリするのだけど、ここであいさつを促したところでその場だけになってしまうなーとか、なんかいろいろ余計なことを考えてる間にすでにタイミングを逃してしまっている。

 

顔見知りで仲のいい子は何も言わずに勝手に席につこうが2階に上がろうが勝手に冷蔵庫開けようが何も思わない。

 

でも。

 

そんなに仲良くもなければ、名前も知らない子がそういうことをすると、なんだかすごくモヤモヤする。

 

あれ?

おれたち友達やったっけ?

 

って。

 

べつにそれはそれでいいんだけど。

 

ただ、仲良くなった子たちはすごく生き生きしてるし、楽しそうにしてるのが火を見るより明らかか。

それと比べるとあいさつをしない子たちはなんだか居心地がそんなに良くなさそうにみえる。

 

そりゃそうだ。

 

今じゃすっかりあいさつなんかしなくなった子たちだって最初はちゃんとあいさつをしてた。

仲良くなってあいさつをしなくなったって、目と目は合わすし、それで「あぁ、きたんだ」って確認はできるからそれでいい。

 

仲良くなるまではちゃんとあいさつしてたし、すごく礼儀正しかった。

 

ある日突然何かが崩れて、僕に対する扱いがすごく雑になってしまった。笑

でもそれは傍から見るとそう見えるだけで、ちゃんと意思疎通はできているから何の問題もない。

たまに気づいたらおったみたいなのはあるけど。笑

それはそれでよし。

 

でもそうなるまでに彼らの中で試し行動みたいなのはたくさんあった。

 

ここまではしていいのかなー?的な。

 

積み上げてきたものがあるからこそ、彼らはここでは自由にやりたい放題やっても大丈夫なんだって安心できているのだと思う。

 

でも、ひどい時ははじめて来た子でも何のあいさつもしないパターンもある。

 

自分もこどもの時ってこんなんやったかなー?と思いつつも、全然記憶がないので比べようがなかった。

 

 

まぁそんなことはこの際どうでもよくて。

 

 

声はしっかり出てるけど、まったく響いてこないあいさつもある。

 

気持ちがこっちに向いてないのがすごくよくわかる。

 

とりあえず声だけ出しときました〜、みたいなやつ。

 

そんなんだったらやらない方がマシだ。

 

あいさつってちゃんと相手に届かないと意味ないんだなーと改めて思った。

 

ちゃんと届くあいさつをしてくれた時はすごく気持ちがいいし、なんかオマケしちゃおうかなーなんて気にさせてくれる。

 

だからあいさつって大事なんだなー。

 

月並みな言葉しか出てこないけど、人と人がつながるための架け橋みたいなものなんだなーと。

 

今まであいさつなんて当たり前のものとしてやってきたけど、過去を振り返ってみると中学生以降、確かに僕もあいさつなんてせずに生きてた時期はある。

 

それは人とのつながりを拒絶してたからだ。

 

小学生の頃はまだマシだったけど、中学以降は完全に心を閉ざしまくってたがゆえに人間不信みたいな状態に陥ってた。

 

だからあいさつなんてどうでもいいや、っていう気持ちでいた。

 

でも高校で音楽を始めてから、あいさつは大事なものだというのを徹底的に教えられた。

 

そこから音楽にのめり込んでいくことで人とのつながりを少しずつ気持ちがいいものだと認識していって、あいさつの大切さを身をもって理解していった。

 

でもこういうのって僕もそうだったけど、いくら人に言われたところでその本質はまったく理解できていない。

 

音楽の世界に入ってあいさつは大事って教えられたものの、初期の頃はすごいうわべだけのあいさつだったように思う。

 

すると今虎吉にきてる子もそんな感じで、人間が怖かったりするんだろうか?

 

そう考えるとたしかにあいさつをしない子ってちょっと闇を抱えてそうな雰囲気はある。

闇っていうほどのドス黒いものでもないけど、そのままで育っていっちゃうとドス黒くなりそうな感じの。

 

僕はあいさつをしなかったり、あんまり態度がよろしくない子に対しては少し距離を置くようにしてる。

自分から話しかけないようにしたり、ちょっと素っ気ない態度をとったり。

だから僕から注文を聞くことはなく、向こうから話しかけてくるまでひたすら待つっていうスタイル。

 

逆に仲良くしてくれる子に対しては自分から積極的に話しかけるし、「何食べる?」とか聞いたり、あからさまに態度を変えてる。

 

「めっちゃエコヒイキするやん」とか思われてるかもしれない。

 

でもそれでいい。

 

自分もあんなふうにしゃべりたいって思ってくれたとしたら、そこからどうやったらあんな感じになれるか?って考えてくれたら嬉しい。

 

っていう思いはあるものの、それってすごく時間がかかるだろうし、そうやって素っ気ない態度をとってる時ってすごくツラい。#じゃあやめとけば

 

手っ取り早いのは僕が毎回毎回あいさつを促すこと。

 

でもそれをしても、結局うわべだけのあいさつにしかならないことの方が多い。

 

いちばんやだな〜って思ったのが、食べ終わってお店から出る時に「ありがとうございました!美味しかったです!」って言われた時。

 

いや、間違いなく本音ではあるんだろうけど。

 

実際食べてる途中でも「うまっっ」とか言ってくれてるし。

 

でもなんかテンプレのように言われてる感じがしてすごくモヤモヤする。

 

アタシひねくれてるのかしら。笑

 

それも僕が言うように促したわけではなく、なんか友達同士でそう言えみたいな空気になってたっぽい。

 

いやぁん……。

 

それはなんかかなしーーーー。

 

そんなことがあったから、しかたなく心を鬼にして今の感じでやってる。

 

それが果たしていいのか悪いのか。

 

答えが出るのはまだ先の話。

たぶん大丈夫だと思うんだけどなー。

 

でもそういう対応を「イヤだな」って思われてもしかたない感じでやってるから、賛否両論だろうなー。

 

あいさつって大事ー。

 

人のふり見て我がふり直せ

 

っていうことわざもあるので、自分がお店に行った時はちゃんとしよう。

 

ご清聴ありがとうございました。

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