「大人」の定義:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとでございます。

 

本日のテーマは『大人の定義』。

 

こども食堂を運営してると、毎日毎日こどもたちと触れ合う機会がある。

それも不特定多数。ありがたや。

 

同じ子が来ることもあればはじめましての子が来ることも。ありがたや。

 

世の中にこども食堂は一定数あれど、毎日やってるとこはレアだし、それだけ頻繁に来てくれるってことは食べる物がおいしいのか、ただただたまり場として使ってるのか、居心地がいいのか、、、。

どのみちマイナスな要素があるのなら来ないだろうからそういう意味ではありがたいことかなーと。

売り上げ上がるわけじゃないけど。笑

でもそれが何かにつながるっていうのは骨身にしみて理解してるので、そこをどうこうは思わない。

そこに対してキャンキャンゆーてくる外野の大人はたくさんいらっしゃるけど。

「なんでそんな贅沢なことすんの?」と。

 

毎日たくさんのこどもたちと触れ合ってると、当たり前だけどいろんなこどもがいる。

虎吉にきてるこどもで多いのは小学校5年生から中学2年生の間の子たち。

大人の階段を上り始めたぐらいの年齢なので、自我が出てきて反抗期を迎える子も多数。中には大人よりも大人みたいな考え方をしてる子もいる。

 

見た目はこども。

頭脳は大人。

名探偵コナン 。

 

逆もしかり。

 

歳も見た目もしっかり大人なのに考え方がこども以下かな、みたいな人は想像よりもはるかにたくさんいる。

 

さてさて。

 

大人ってなんだろう。

 

そもそもどこからが大人なのか。

体の成長だけをみるなら高校卒業ぐらい。

でもそれだけなら小学校卒業時点とかで「大人」になる人もたくさんいる。

でもいくら体が大きくなったって、中身がまるで成長してなかったらはっきり言って大人とは呼べない。

法律では20歳が成人ってなってたけど近年18歳から成人ってことになった。

でもタバコとお酒は20歳から。

なんじゃそら。

 

投票率を上げるためだけか。

 

だとしたら自分たちの都合のいいようにしてるだけやん。

 

年齢なんてしょせん数字重ねただけなので何の役にも立たん。

 

…とかいろいろ考えてたら大人とこどもの境目なんてあってないようなもん。

 

「見た目が大人で頭脳がこども」をもう少し掘り下げてみる。

 

彼らは「大人」の皮をかぶってるだけで、精神的な成長が止まってしまっている。

 

詳しくはコチラ⇒精神的な成長に絶対必要なもの

 

精神的な拠り所がないから傷つくことがすごくこわいものに見えてしまう。

その状態で年齢だけを重ねても精神年齢はその時点のまま止まる。

そしてまわりとの摩擦が生じないように取り繕って生きようとしてしまう。

その結果、自分の意志がどこにあるのかわからなくなってしまってブレブレになる。

 

僕自身、8歳ぐらいで時が止まってた。なんなら物心ついた瞬間から1ミリも成長していなかった。

動き出したのホントに最近。

やっと大人になろうとしてる。

僕の中で大人っていうのは何事にも動じず常に俯瞰でものをみれる人。

いろんなことを瞬時にたくさん考えて取捨選択できる人。

何事も自分事ととらえれる人。

そしてそれらを踏まえて底抜けに優しい人。

 

そしてそれをできるのは歳を重ねた人だけじゃなく、まだ10年そこそこ生きた幼い人でもできてる。

その精度がちょっと浅いだけで。

でもそういうことができる幼い人は変な人扱いされやすく、傷つけられてしまって心を閉ざしてしまいがち。

あんまり理解されない。

残念なことに。

 

先日、近くの学校で家庭訪問があったみたいで、いつもよりも早い時間帯にこどもたちが来た。

 

その家庭訪問で虎吉の常連のこどもが先生にわけのわからないことを言われたと教えてくれた。

 

その内容はこう。

 

「虎吉は市の許可も貰ってないしお金払わなくても食べさせてくれるから行かない方がいい」

 

ん?

 

どゆこと??

 

まず。

 

市の許可がないとこども食堂ってやっちゃいけないんだっけ?

 

そもそも市の許可ってナニ???

 

僕の情報不足なのか。

そんな話聞いたこともない。

 

そしてお金払わなくても食べさせてくれるから行かない方がいいってナニ???

 

それが学校の方針なのか?

学校で共有してることなんだとしたら何のために?

 

感謝してくれてる親御さんもわりとたくさんいらっしゃるけど。

 

キミたち教師どもは1回でも虎吉に来店したことがあるのかい?

 

どんな場所なのかも知らないのになぜそんな否定的なことを言うんだい?

 

それが人を教える立場の人間がすることなのか?

それが学校の方針なのか?

 

だとしたらキミたち教師はまさに見た目は大人の頭脳はこども人間だ。

 

お客さんとその話をしてみた。

 

その方が言うには、「学校よりも居心地がいいからこどもたちを全部持っていかれるってビビってるんじゃない?」と。

 

なるほど。

たしかにそれは一理ある。

 

ここに来てるこどもたちは個人差はあるけどすごく素の部分を見せてくれてる。

 

その様子をインスタかなんかで見てそういう考えに至った、と考えれば合点がいく。

 

だとしたらよ?

 

自分たちの目で学びにきたらいいじゃん。

 

僕は僕自身の経験から上から目線でものを言われると、その人と距離をとることが多かった。

幼い頃から。

 

話を聞いてると教師だからと上から目線でものを言う先生は多いらしい。

 

そりゃーこどもたちと心の距離なんか縮まるはずがない。

 

いや、そもそも縮める気なんか1ミリもないんだろう。

 

虎吉に行かない方がいいっていうのも、おそらく上から言われたことをそのまま何も考えずに伝えてるだけ。

 

そうやって自分の身を守るために取り繕うことが大人と考えてる人は多い。

 

自分の意志はどこに行った。

 

そしてこどもの親に言ったのか、直接こどもに言ったのかは定かじゃないけど、こどもは虎吉に行きたいって思ってるから来てるんであって、僕が「おいで♥️」とそそのかしてるわけじゃない。

 

その行きたいという気持ちをなぜ自分たちの勝手な都合で踏みにじる。

 

これで学校がクソだって思う理由がまたひとつ増えてしまった。

 

どこかでこの負の連鎖を止めないと日本はホントに終わる。

 

いや、もうすでに終わってるけど。

 

どうしたら止まるんだろうーーー。

 

ご清聴ありがとうございました。

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