こども食堂店主のひとりごと:いまだになくならない男尊女卑の社会

店主のひとりごと

おはようございます。

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

今回のテーマは『男尊女卑』。

 

男性を尊重して女性を劣悪に扱うという考え方とか慣習とかのこと。

 

この考え方が始まったのは大昔、8世紀ごろなんだとか。

日本だと平安京よりちょっと後の頃。

 

そんなこと言われても全然ピンとこないけれども。

 

その頃日本はおとなり中国に憧れてたフシがある。

遣唐使が中国に渡ってその文化を学ぼうといろいろな物や文化を日本に持ち帰った。

その中に律令と呼ばれる法律もあって、その中にしっかり「男尊女卑」って書かれてあったんだとか。

 

それを当時の日本の政府のアホどもは中国に憧れてたもんだから「おお…!これはいい!是非ともわが国でもやろうぞ!」みたいに意気揚々で模倣したんだろうよ。

 

とはいえ。

その頃の日本でも活躍した女性はたくさんいる。

 

邪馬台国の卑弥呼は女性だし、紫式部とか清少納言とかも女性。

基本的学力がスライムレベルの僕でも名前と何をしたかぐらいは少しだけ把握してるほどの歴史に名前を残した超有名人だ。

 

紫式部とか清少納言が活躍したのは10世紀あたり。

どうも時系列が合わない。

 

調べるには相当のエネルギーを費やしそうなので、表面だけの薄っぺらい情報をもとに憶測で考えてみると。

 

男尊女卑の考え方はすぐに全国的にその考え方が浸透したわけじゃないんじゃないっぽい。

 

当時は今みたいにインターネットはおろか、テレビも電話も新聞もない時代。

 

情報の伝達速度はアリ並みの世界だ。

 

少しずつ浸透していって、全国制覇したのは戦国時代とか。

かなり遅い。

 

そう考えると清少納言とか紫式部とかが活躍できたのは、まだその考えが彼女たちの生息するエリアまで浸透してなかったからだと考えるのが妥当。

 

…か、あるいは男尊女卑なんか蹴散らすほどの圧倒的な何かを持っていたか。

 

どちらにせよ、男尊女卑が歴史的に動き始めた後でも活躍した女性がいた、というのは事実。

 

それでもそれ以降、歴史に名前が残るほど活躍した女性というと、僕のスライムレベルの学力では北条政子ぐらいしか思いつかない。

 

後は山内一豊の奥さんとか前田利家のおまつさまとか。

 

それでも一般的に広く浸透してるかというとそんなこともない。

 

そんな少しずつ浸透していった男尊女卑。

 

世界的にみてもそこらじゅうで男尊女卑の考え方はあった。

 

欧州あたりでは知性を持つ女性は「魔女」として忌み嫌われてたみたいだし、処女じゃなかったら結婚はできない、みたいな価値観もあった。

 

どうして人間というものはこうもアホが多いのか。

 

男尊女卑の原点はおそらく原始時代。

男性と女性では生まれついての体格に圧倒的な差があるから、力で女性は男性には勝てなかった。

 

だから男性は獣を狩りに出かけたり、果物とか野菜なんかをとりに行ったりして、家にはほとんどいなかった。

その間、女性が家やこどもたちを守って、男性が帰ってくるのを待ってた。

 

原始時代ではそういう文化が当たり前だった。

 

でもそれはそれぞれの持ってる能力がたまたまそこに合致したからそうしてただけ。

いわば適材適所。

 

文明の発展とともに外に狩りに出る必要もなくなっていったのに、その文化だけは根強く残ってしまった。

 

現代ではまさに男性だろうが女性だろうが能力を発揮できる場所なんかいくらでもあるけど、やっぱり男尊女卑はある。

それは男性側がプライドばかり高くて臆病者の気質があるからに他ならない。

 

要するに女性が怖いんだ。

 

力では女性は男性には勝てないかもしれない。

でも妊娠や出産、特に出産の時の激痛は男性が味わうと耐えきれなくて死に至るっていうのはたぶん有名な話。

 

だからなのか、いざという時の女性の度胸は男性なんかよりもはるかにすごい。

 

カマキリなんかはオスよりもメスの方が体も大きくなるし、何よりも強い。

交尾の最中にオスがメスに食べられてしまうのを初めてみた時の衝撃たるや。

ライオンだってメスが狩りに出てオスはぐうたら過ごしてるし。

 

人間だけだ。

オスが優位に立ってるようにみえるのは。

 

でも生物的にみたらメスの方が強いんじゃないかと思ってしまうことが多い。

求愛するのはどの生物をみてもオスの方が多いし、メスの方が優位に立っているようにみえる。

 

それは子孫を残すためにはメスの力が不可欠だからだ。

 

卵やこどもを産むのはメス。

オスだけでは子孫を残すことはできない。

 

かといってメスもオスの遺伝子がないと子孫を残すことはできない。

 

どちらも欠かすことはできない大事なもの。

 

カタツムリとかナメクジぐらいだ。

雌雄同体でふたつの個体があれば子孫を残せるのは。

 

そもそもさ。

 

男性が産まれてこれたのは女性が命をかけて頑張ってくれたからなんだよ。

 

そこに対する感謝と敬意があったら男尊女卑なんて考えには到底行き着かないと思うんだけど。

 

いいかげん気づけ、アホの男ども。

 

昨今、世界中で叫ばれてる男女平等。

 

日本はその中でも特に男女の差別がひどい国として世界中から後ろ指差されてる。

 

2022年に世界経済フォーラムが発表したジェンダーギャップ指数、(男女差別の度合いをいろんな分野からみたときにどれぐらい平等かというのをデータで表したもの)では日本は146か国中116位で、先進国では最低レベルなんだと。

 

そりゃー後ろ指差されるわな。

 

個人的な意見だけど、男女を平等に扱うなんてムリだと思う。

 

そもそも体の作りからして違うから体格に差が出てしまう。

それが力の差になるから力仕事はどうしても男性に頼らざるを得ない。

 

分泌されるホルモンなんかも男性と女性では全然違う。

 

女性は出産の準備を体の中で毎月行っている。

それによってホルモンバランスが崩れたりすると体調が悪くなったり激痛と戦わないといけない。

 

男性にはそんなものはないからその苦しみは理解できない。

だからこそ「女は引っ込んどけ」的な考え方になってしまうんだろうけど。

 

どうしたって男女には差がある。

かといって女性の方が劣っているとかそういうことじゃない。

 

女性にしかできないことも男性にしかできないこともたくさんある。

 

それぞれに合ったできることを探して適材適所にすればいい。

 

だから場所によっては男女で報酬に差が出る。

 

男性の方が報酬があることもあるし、女性の方が報酬があることもある。

 

仕事内容によって変わってくる。

 

力が要る仕事なら男性の方が仕事の効率はいい。

産婦人科とかだったら女性の先生の方がいいって人が多いからそっちに行く可能性は高い。

 

でもそれもあくまで一般論でしかない。

 

男性よりも女性の方が力があることだってあるし、女性の先生はちょっと…っていう人も中にはいらっしゃる。

 

全部が全部そうとは限らない。

 

それがたとえばアニメーション制作会社とかだったら男女の能力に差なんてない。

 

男女で考え方、育ってきた環境が違うからその違いは個性として受け止めれる。

たとえば恋愛アニメの制作現場でこのシーンは男性目線が必要、このシーンは女性目線が必要、みたいに場面場面で必要な性別が変わってくることだってある。

 

大事なのは男女である前にひとりの人間だってことを誰もが理解してりゃ差別なんて起きないってこと。

 

でもそれができないのが日本人。

 

世界中で騒がれてるからさすがに日本でも減ったのかと思いきや直近のデータでも先進国で最低レベルなのは笑った。

 

こども食堂でそんなことも伝えていかなきゃなーと思いましたとさ。

 

ご清聴ありがとうございました。

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