他人のやる気スイッチを押すのが難しい:こども食堂店主のひとりごと

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torakchi

こども食堂【虎吉】店主。整体師。音楽家。水墨画家。バツ3。元女性風俗セラピスト。元PA(音響)。

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子育て

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『他人のやる気スイッチを押すのって難しい』。

 

自分のやる気スイッチはすごくカンタンだけど、他人のはわからない。

自分のことだったら「やる」って決めたらそこに向かって突っ走る性格で、ずーっとそのことばっかりを考えてるので、気がつけば上手くなってたみたいなことがよく起こる。

 

やる気スイッチを1回押せばそれだけでじゅうぶんな人間。

 

だけど、他の人のやる気スイッチはカンタンには押せないし、なんならやる気スイッチがどこにあるのかわからない。

 

音楽なんかはすごくカンタンにやる気スイッチが入るようなものだと思ってたけど、全然そんなことなかった。

 

僕が働いてたライブハウスではメジャーデビューを目指したい人がたくさんライブをしにきてた。

 

年齢層は高校生ぐらいから20代前半。

 

プロになりたい

 

みんな多かれ少なかれ、そんな想いを持ってライブハウスの門を叩いてくる。

 

そのライブハウスには、実際にメジャーデビューした先輩方もいらっしゃったので、わりと信ぴょう性はあったんだと思う。

 

いろんな人をみてて思った。

 

やる気ないヤツばっかりだな

 

って。

 

このやる気っていうのが非常ーーーーにあいまいなもので。

 

口で「やります!」っていうのはすごく簡単なこと。

 

実際に行動してるかどうかはライブをみればわかる。

 

音作りとか。

ライブパフォーマンスとか。

演奏技術とか。

 

ほとんどの人はやってこず、毎回同じような感じのライブになってた。

 

僕もいちおうライブハウスの中の人だったので、バンドの人たちにライブのダメ出しをお願いされることがあった。

 

僕は仕事が音響だったので、メインは音の話。

 

あーすれば音が良くなる、こーすれば音が良くなる。

 

といった内容の話をすることが多かった。

 

いい音を出せるようになるには機材をいいモノにすればいいという単純なことじゃなくて、どれだけ楽器自体を鳴らせるか、っていう知識や経験を積んで、技術を磨かないといい音は出せない。

 

なので練習をすればそれだけ音は良くなっていく。

 

後は耳を鍛えること。

いろんな音楽を聴いていろんな音を聴く。

 

そうすれば自分の出したい音がみつかる。

 

表現の幅も広がる。

 

そんな話をたくさんした。

 

だけど、ほとんどの人はそれをやらない。

 

音作りはものすごく地味で緻密な作業の繰り返し。

ぱっと見、何をしてるかわからない。

 

いろんな音を聴くってのも、今だったらSpotifyとかいろんなアプリがあるし、ネットで検索すれば容易にできる。

だけど、当時はそんなものなかった。

 

とはいえ。

 

やる気さえあればいろんな手段はあった。

 

CD屋さんでジャケ買いしてみるとか。

CDレンタルするとか。

ラジオを聴き漁るとか。

友達にCD借りるとか。

 

ラジオを聴くのなんかはいつでもできる。

移動中にイヤホンで聴けばいい。

今じゃそれは交通規制に引っかかってしまうからできないけど。

 

家でラジオを聴くのはタダでできる。

友達に借りるのもタダだ。

やる気さえあれば知識なんかいくらでも得られる。

 

だけど、ほとんどの人はそういう簡単なことすらしなかった。

 

自分で音を作る時も、周波数とかそういう専門的な知識があった方がいいんだけど、その勉強をするのも非常ーーーーに地味でめんどくさいこと。

今はネットでいくらでもそういう勉強はできる。

でも当時はその知識を得るためには専門学校に行くとか専門の人に話を聞くとかしかなかった。

なので誰もやりたがらない。

 

演奏技術を磨くのも地味な練習の積み重ねが必須。

 

音楽をやろうとするなら、そういう地味な作業は必ず通らないといけない。

 

音と真正面から向き合わないといけない。

 

だけど、メジャーデビューを目指すような人は、実際に活躍してる人たちの華やかな部分しかみてないから、裏でそういう地道なことを積み重ねてることを知らない。

 

それを教えたとしても、地味だからやりたくない、みたいな人もいる。

 

じゃあメジャーデビューなんて到底ムリだよ?って言うと、渋い顔をして「わかりました」と言う。

 

絶対納得してない。

 

僕が逆の立場なら、それで少しでも目標に近づけるなら喜んでやろうとするけど。

 

メジャーデビュー目指してライブハウスの門を叩いたのに、いざそういう地道なことを求められると億劫になっちゃう。

 

やる気スイッチが入らなかったのか、そもそもそこまでやる気がなかったのか。

 

どっちにしてもそういう人たちは音楽をやめて違う道に進んでいく。

 

それはそれで素晴らしいことだし、本人が決めたことだからしかたないけど、何だかなぁ…っていう寂しい気持ちは確かに生まれた。

 

音楽でも何でも、人のやる気スイッチを入れるのって非常に難しい。

 

自分が簡単にやる気スイッチが入る人だから余計にその術がわからない。

 

いいモノ持ってるの人がなかなか世に出れないのはそういうことなんだなー、と。

 

できることは何でもやる。

 

そういう覚悟ができるかどうか。

 

そこに一歩踏み出せるかどうか。

 

そういうものは自分で押さないとどうにもならないけど、僕自身、いろんな人に影響を受けて、触発されて行動をした人間。

 

本人の資質によるものなのかしら。

 

その答えはまだ見えてないけど、現実にめちゃくちゃいい環境が近くにあって、それを利用することが自分の目標に少しでも近づくことになるのなら使わない手はないと思うんだけど。

 

どうやったらそのスイッチを入れれるのかがまだわからない。

 

うーん。

 

ご清聴ありがとうございました。

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