戦争と平和:こども食堂店主のひとりごと

店主のひとりごと

おはようございます。

 

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『戦争と平和』。

 

本日の日付が8月7日。

 

8月になるとそういうテレビ番組も増える。

今は地上波をほぼみないので今のテレビ事情なんて知らないけど、地上波をよくみてた頃はそんな感じだった。

 

僕は戦争を知らない。

 

厳密には、知識として知ってはいるけど実際に体験したことがないから知らないも同然。

 

たまたま僕のじいちゃんが戦争に行った世代で、その体験を記録した本を出版してて、生々しい本音とか、実際にどういうことがあったのかを知ることができた。

 

けど、やっぱりしょせん想像しかできない。

 

他にも戦争ものの映画をみたりして戦争ってこんな感じだったんだ、と疑似体験のようなことはできる。

 

けど、やっぱりこれも疑似体験だ。

 

本物の戦争がどういうものかがわからない。

 

でも映像をみたり書物を読んだりして当時と今を比べてみたりすると、間違いなく今って平和なんだろうな、っていうのは理解できる。

 

防空壕なんて跡しか存在しないし、突然空襲に襲われるなんてかなり確率が低い。

 

ちゃんとご飯は食べたい時に食べれる。

 

夜は安心して布団に入れる。

 

のうのうと朝を迎えることができてる。

 

でも当時の人たちは防空壕があって、いつ何時空襲に襲われるかわからない。

 

ご飯も今と比べるとかなり質素なもの。

夜も安心して眠れない。

 

朝を迎えることができるかどうかもわからない。

 

今がどれだけ平和なのかがわかる。

 

でもその平和はあくまでも「生きるか死ぬか」、命を無事に繋げれるかどうか、に焦点をしぼった場合に限る。

 

当時の人たちが今の日本をみたら、さぞビックリするんだろうな、って思うぐらい、命の危険にさらされることはまぁない。

 

でもそれはあくまでも表面的なもの。

 

内面は果たして平和と呼べるのか。

 

当時の人たちと直接交流をしたわけではないし、その時まだ生まれてもないから内面がどうこう言えるわけじゃない。

 

もしかしたら今よりも荒んでたかもしれないし、すごく心が豊だったかもしれない。わからない。

 

でも当時の人たちの話を聞く限りでは、今よりも心は豊かだったんだろうな、っていうのはなんとなく想像できる。

 

今は便利になりすぎて心が貧相になってしまってる感じがする。

 

SNSのコメント欄でケンカするヤツはいるし。

ごくたまにみる地上波は出演者の顔が死んでて全然面白くないし。

テレビ番組にすげー文句言ってるやつがたくさんいるし。

世も末だな。

 

これまで生きてきて心が豊かな人はたくさんいた。

けど、割合的にいうと決して多くない。

 

むしろ「まれ」という言葉がしっくりくるんじゃないかってぐらい、日本人の心は貧相だ。

 

こども食堂を始めてからはそれが如実に伝わってくる。

 

家出するこどもはやってくるし。家出をするのは親の責任。

学校の先生からは何もしてないのに文句を言われるし。学校の先生の世代は僕と同世代が中堅ぐらい。

こども食堂にこどもが来ても親は来ないし。こどもたちの親も同世代。

1回も来たことない親の方から謎の文句言われるし。おかげで虎吉の評判はあまりよろしくない。笑

 

果たしてこれを平和と呼んでいいのか?

 

たまたま僕は心が豊かな人との交流がたくさんあるから、そんな平和じゃないと思える出来事があってもへのカッパで全然楽しく生きていられる。

 

でもそうじゃない大人はたくさんいる。

 

もうこの際大人たちが平和に生きれないのは自分たちの責任でしかないので、そこはもはやどうでもいい。

 

気にかかるのはこどもたち。

 

こどもたちが生きていく環境があまりにも窮屈そうで、忍びない。

 

虎吉に来るこどもたちは、お店ではすごく自由でやりたい放題。

 

何も気を使わずにイキイキ過ごしてくれている。

 

中には「家かよっw」っていうぐらいくつろいでる子もたくさんいらっしゃる。

 

そういうのをみると「これって平和よなぁ…」と心底思う。

 

でも普段の生活はどうなんだろう?と一抹の不安を感じる。

 

彼らが普段どんな様子で生活してるかをみてるわけではないから何とも言えないけど、話を聞いたりするとすごく窮屈そう。

 

だから虎吉で羽を伸ばしにくるのだ、と。

 

彼らにしてみれば戦争なんて僕らよりもピンと来なくて、命の危険なんて1ミリも感じたことがないんじゃなかろうか。

 

彼らは今の生活は当たり前と思っている。

 

毎日普通に朝を迎えて学校に行って部活に行って帰りに虎吉に寄ってご飯食べて家に帰ってスマホでゲームして寝る。

 

その項目だけをみてみたらなんて平和なんだ、と感じるけど、実際のところ全然平和じゃない。

 

彼らと関わる大人につまらない人間が多すぎる。

 

親は親で塾に通わせたり強制的に学校に行かせようと支配してくるし、学校の先生たちは保護者と行政の板ばさみでもはやロボット化してるし。

 

実に窮屈そうだ。

 

そういう意味では彼らの心に平和などない。

 

命にの危険にさらされることはない反面、将来が心配になるほどに環境が劣悪すぎる。

 

だからこういう虎吉みたいな場所は必要なんだと思う。

 

自由に心を解放できる場所。

 

今の世の中、表面的にはすごく平和にみえるけど、ただただ取り繕ってるだけにすぎない。

人の心は余計に荒んでいくばかり。

 

平和って何なんだろう?

 

ご清聴ありがとうございました。

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