中学生ラッパー『ZIPPO』誕生の軌跡Part2:こども食堂のこども応援プロジェクト第一弾

こども応援プロジェクト

おはようございます。

 

ラッパーになりたいZIPPOを大人が全力で応援する企画。

 

前回の続きです。

 

前回はこちら⇒中学生ラッパー『ZIPPO』誕生の軌跡Part1

 

自分の夢をイマイチ信じきれていないZIPPO。

そりゃそうなんです。

 

夢っていうのは、高らかに笑いながら「おれはこうなりたいんだ!」って声を上げて言えることが大切です。

っていうのも、自分ひとりだけでは限界があって、自分以外の誰かの力が必ず必要になるからです。

僕自身、もしあの時声を上げていなかったら…と思うと今の自分がないんだな、と思うとゾッとすることがたくさんあるので、そういう人たちっていうのは、みんなどこかしらで声を上げています。

それを言えなくてチャンスを逃すこともたくさんあります。

なので、自分が思ってることは口に出して発信する方がいい。

できれば声を高らかに。

 

そういう精神状態になるにはふたつの道があります。

 

ひとつは強烈な憧れを抱くタイプ。

たとえばプロ野球の試合をみて、カッコイイ!自分もあんなふうになりたい!って衝撃を受けて、それからというもの、そのことがずっと頭の中を支配しちゃうタイプ。

 

もうひとつは、少しずつその想いを成長させていくタイプ。

誰かに背中を押されたり、自分自身でちょっとずつコツコツその想いを膨らませていくタイプ。

 

ZIPPOはおそらく後者の方。

 

今の時代はなんかいろんなことが窮屈になってるのでZIPPOはそういう想いをなかなか口に出しづらかったのかなーと勝手に想像しています。

 

ただ、時代に関係なくそういうことを否定する人はいるものです。

 

「お前には無理だ」とか。

「そんなんできるわけない」とか。

 

まだ始めてもいないのにそういうことを言う人。

 

そういう人はだいたい人生において挑戦をしたことがない人です。

 

無難な道を選んで今まで生きてきたのです。

 

人の挑戦を否定するのは「成功してほしくない」みたいなある種の嫉妬も含まれているんじゃないかな?と思います。

 

そういう道を諦めた自分自身を否定されてしまうから。

 

だから同じ道に引きずり込もうとする夢喰い虫になってしまうのです。

 

ZIPPOもそういう人たちに否定されてきたんだと思います。

 

根っこがめちゃくちゃ優しい人間で(営業妨害?w)、かつまだ精神的に未成熟なのにそういうことを言われてしまったらそりゃーしぼんじゃうよね。

 

でも根っこの部分では「ラッパーになりたい」っていう想いはかなり強く根付いていたのでしょう。

それが垣間見えたので、僕は何度も何度も彼に声をかけて、その想いを呼び起こそうとしました。

 

そしたら少しずつ気持ちもノってきて、自分の想いを口に出すようになっていきました。

 

それまでは僕の前では一切声を出して歌わなかったのが、大きな声でその歌声を披露するようになりました。

 

それだけじゃなく、リリック(歌詞)も自分で書いたものをLINEで送ってくれるようになったり、パソコンで曲を作りたいから、と作り方を聞いてきたりするようにもなりました。

 

なんだ。

やっぱりこれだけの熱い想いを持ってたんだな、とニヤニヤが止まりません。

 

それからというもの、すごく積極的にHIPHOPの話をしたり、いろんな曲を聴かせてくれたり、ZIPPOのHIPHOP愛が止まらなくなりました。笑

 

絶対にコイツをのし上がらせたい。

 

普段のヤンチャくれな行動や言動からは想像もつかないほど真っ直ぐな音楽への情熱は、そう思わせてくれるにはじゅうぶんすぎるほど熱苦しいものでした。

 

そして、そういった熱苦しいほどの情熱はいろんな人に伝染するもので、僕以外の人をたくさん巻き込むほど影響力を持っていました。

 

僕のSNSのフォロワーさんやオフラインでのお客さんなど、僕に関わってくれてる人をも巻き込むほどの、「人を惹きつける不思議な魅力」。

 

それはステージの上に立つ人間として最も必要な要素です。

ZIPPOはその要素を持っているんだということにも気づかされました。

 

それが2025年1月。

 

年が明けたばっかりの頃、出会ってまだ半年ほどの出来事です。

今改めて考えたらすごいことだな、と思いますが、人間関係に時間は関係ないということですね。

 

ZIPPOはリリックを書いたりラップを乗せるビートを作ろうとしたりしてはいましたが、まだ1曲もできていません。

 

リリックを書いても途中で断念してまたイチから書き直したり、ビートを作ろうとしてギターを始めようとしてみたりと、どこか空回りしていました。

 

でもそれは、自分が納得いくものを作りたい想いが強いからこそ。

 

HIPHOPをたくさん聴いて知ってはいるものの、作るとなると作曲の知識や経験が必要です。

 

ZIPPOにはその知識がほぼ皆無です。

 

イチから学ぶとしたら最低でも1、2年はかかってしまいます。

 

そんな悠長なことは言ってられません。

 

どうせやるなら中学生のうちにとっととデビューした方がいい。

 

僕は直感的にそう感じました。

 

その理由はいろいろあって、まず中学生の段階で自分のやりたいことがこんなにも明確になってる子が少ない。

 

スポーツをやってる子はサッカーだったり野球だったりを学校の部活以外の場所で本気で取り組んでたりするけど、音楽を本気でやってる子は少ないなーという印象があってちょっと他と違う感じを出せるんじゃないかと思いました。

 

さらに同じ音楽でもロックとかポップならいるかもしれないけど、HIPHOPっていうのがだいぶレアだなと。

 

楽曲の作り方とか、どうやって認知を広げていくか、とか考えることやること盛りだくさんだけど、これだけの気持ちがあればいろんなことを乗り越えていける!

 

そんな気にさせてくれるぐらい、気持ちだけじゃない何かを感じさせてくれるZIPPOでした。

 

次回へ続く。

 

ご清聴ありがとうございました。

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