こども食堂開業への道②神がかった物件探しの旅

おはようございます。

 

物件探しでミラクルが起きた、という話です。

 

1階が居酒屋、2階が子どもスペースという構想が頭の中ででき上がったのは、前羽先生の持ちビルである前羽ビルのとなりの前羽第二ビルが空いていたからです。

前羽第二ビルは前羽先生のご子息が所有している3階建ての戸建物件なのですが、今までずっと店舗として借りる方しかいなかったそうです。

 

そりゃそうだろうなあと思うのが、前羽ビルがあるのはJR茨木駅から徒歩圏内の大通り沿い、商業区域にあることと、外観が少しレトロ…もとい住居よりも店舗の方が向いていると思います。

 

3階建てで広さもじゅうぶんあるのでそこでこども食堂をやる、と。

 

それなら1階部分を居酒屋にして…という構想が広がっていったのですが、問題は家賃の高さです。

 

商業区域で駅徒歩圏内ということで、家賃がベラボーに高い。

 

とはいえ、持ち主が前羽先生のご子息なのでそこらへんは融通してもらえるとかなんとかおっしゃってはいたのですが、将来的にいつまでもそういうわけにはいきません。

店舗の規模を考えると家賃はものすごく負担になる、ということで、もう少し家賃の安いところを探してみようという話になりました。

 

そんな時にミラクルが起きたのです。

 

前羽先生のツテで賃貸屋さんに探してもらったところ、ふたりでよく通ってたお店の物件が空いていると。

 

そこは個人営業のお好み焼き屋さんがあったところなのですが、そこはおばあちゃんがひとりで切り盛りしていたお店で、お昼の時間帯に行くと常連客でいっぱいで時には満席で座れない時もしばしば。雰囲気がすごく良くて、おばあちゃんの人柄が前面に出ている素晴らしいお店でした。

 

通っているうちにおばあちゃんともすっかり仲良くなって、すごく楽しい時間を過ごしていました。

 

僕は料理が好きなので、いつかこんなお店を自分でできたらいいなぁ〜なんて頭の中でシミュレーションしたりしていました。

 

でもおばあちゃんが体調を崩してしまってからは、お昼から夜までずっと通しでやっていた営業も次第に夜だけの営業になっていきました。

 

「前日に連絡くれたらお店は開けるよー」と言ってくれていたので、行く時は前日に電話してその時だけ開けてもらったりしていました。

 

でも、次第に前日に電話をしても「もうちょっと体が動かんくてしんどいわぁ〜」と断られることも多くなっていきました。

 

そして電話をしても出ないことも。

 

かれこれ半年以上もの間、シャッターが閉じたままの状態が続いていた矢先、近くのお店でおばあちゃんが亡くなられたことを知らされました。

 

非常に残念ですが、あの味と雰囲気はあのおばあちゃんしか出せません。

 

そこを通るたびにおばあちゃんのことを思い出して、違うお店になったら嫌だなぁとか考えていました。

 

そしたらこども食堂の件で見事に繋がりました。

 

僕があのおばあちゃんの跡を継いでいけばいいんだと。

 

偶然なのか、おばあちゃんが引き寄せてくれたのか。

 

たぶんおばあちゃんが引き寄せてくれたのでしょう。

 

大好きだったお店なので、自分が跡を継げるのはすごく嬉しいことです。

もう即決で申し込みました。

 

そんな感じでミラクルが起きて店舗の場所が決まりました。

 

僕は今回たまたまいろんな巡り合わせで素晴らしい場所で開業することができることになりました。

 

この話が何かの参考になるかは果たして謎ですが、たぶん大切なのは「想い」です。

飲食店やるの初めてなんですけどね。笑

僕自身、前羽第二ビルだったらここまでの想いを持って臨むことはできなかっただろうな、と今になって思います。

おばあちゃんの後を継ぐっていう想いが発生して、おばあちゃんの想いとか大切にしてきたものとかを背負うことで、目に見えない力が働いたんだと思います。

 

なので、物件選び、特に飲食業みたいな形でやろうとすると、どうしても利益とかを優先するために立地条件を優先してしまいそうになるかと思うのです。

 

それはそれですごく大切なことでもあります。

集客の観点から考えると少しでも人の目に触れた方がいい。

 

今回でいうと、少しでも駅に近い前羽第二ビルの方が人通りは多いし、主要な道路沿いなので車通りも多いです。

なのでたくさんの人の目に触れるので、そっちの方がいいように思えます。

 

でも。

僕はこの時点ですごく違和感を感じていました。

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