学校なんていらない?学校教育のメリットとデメリット:こども食堂店主のひとりごと

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torakchi

こども食堂【虎吉】店主。整体師。音楽家。水墨画家。バツ3。元女性風俗セラピスト。元PA(音響)。

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店主のひとりごと

おはようございます。

こども食堂【虎吉】店主・高木のひとりごとです。

 

本日のテーマは『学校教育のメリットとデメリット』。

 

「学校なんていらないんじゃね?」

 

巷でもよくそう言われてる。一度でもそんなふうに考えたことがある人は多いんじゃないかな。僕も学生の時、そんな疑問が常にあった。

 

だけど、大人になって世界が広がって、「物事にはいろんな面がある」ことが理解できるようになった。みる角度を変えれば違う一面がみえてきたりする。

 

メリットもデメリットもある。

そしてそれは人それぞれ感じ方が違う。

 

「学校なんていらない!」って感じる人もいれば、「学校楽しい!サイコー!」って感じる人もいる。

 

学校のメリットとデメリットを深いところまで探ってみた。

 

学校のメリット

 

学校不要論がいろんな所で謳われてる昨今。

そう感じる人がたくさんいらっしゃるからこその現状。

 

だけど学校にはいい所もある。

 

①知識を学べる

学校の授業を受けることでいろんな知識が学べる。

国語、算数、理科、社会、英語、音楽、図工、体育。

国語では字を書いたり読むことができるようになって、いろんな言葉を知ることができる。

それは人とコミュニケーションをとる時に役に立つ。

今こうして文字を書いて何かを伝えようとすることができているのも、その基盤があったからだ。

個人的には漢字は好きだったから、いろんな漢字を学ぶのは楽しかった。

文字を読んだり書いたりすることの楽しさを覚えて、そこから作家になりたいって人が出てきたりするのも面白い。

算数では計算ができるようになる。

足し算、引き算、かけ算、わり算。

買い物をする時に計算ができるとすごく便利。

スマホ出さなくても頭の中でサクッとできれば効率もいい。

面積を測ったり、距離を測ったり、速さを測ったりできるのも算数という基盤があればこそ。

 

いろんな単位を知ることでコミュニケーションが円滑にもなる。

 

数字と戯れることの楽しさを覚えてそこから数学者になりたいって人が出てくるのも面白い。

理科では生き物を観察したり、いろんな天気を知れたり、植物を栽培したり、自然を知ったり、実験をしたり、実に多彩な知識を学べる。

 

理科が基盤になって天気予報士を目指したり、科学者を目指したり、医者を目指したりする人も現れるかもしれない。

社会ではいろんな土地の文化や歴史を知ることができる。「こんなとこ行ってみたい!」ってなってそこからハマってそういう仕事に就く人も現れるかもしれない。

政治と経済を学んで政治家を目指す人も現れるかもしれない。

 

英語や音楽、体育や図工も同じく。#疲れたw

 

それぞれの教科にはそれぞれの良さもあって、僕自身それが生きてる上で役に立ったことは、思い返せばたくさんあることに書きながら気がついた。

 

学んだこと自体が役に立つことはなくても、間違いなく基盤にはなってるんだな、と。

 

それは学校に行ってなかったら学べなかったことだから、そういう意味ではすごくメリットがある。

 

②友達ができる

 

学校に行けばおよそ30人ぐらいのクラスで分けられて、その人たちと1年間過ごす。

 

毎日毎日顔を合わせていれば気の合う友達もできる。

友達としゃべったり遊んだりすることで自分の知識や経験が増える。

 

思いやりの気持ちが芽生えたり仲間の大切さを学べたりもする。

 

小学校で出会った友人と一生のつきあいをすることもある。

 

もしあの時学校で出会ってなかったら…なんて人もたくさんいる。

 

それも学校に行くことのメリット。

 

③人間社会を学べる

 

学校にはルールがたくさんある。

朝から夕方ぐらいまで授業の時間割があって、それを守るために朝早くに起きて準備をしないといけない。

 

やっちゃいけないこともたくさんある。

校則で決められてること、人としてやっちゃいけないこと、学校の外でやっちゃいけないこと。

職員室とか保健室に入る時、「失礼します」と声をかけたり、場合によってはノックをしないといけない。

 

それは先生や親、いろんな大人が自分たちを守ってくれてるということ。

 

世界にはいろんなルールがあって、いろんな人がいることで成り立ってる。

 

学校ではそういうことも学べる。

 

④いろんな人がいることを知れる

 

世の中にはいろんな人がいる。

学校にはいろんな人が集まる。

気の合う人、気の合わない人、一匹狼で群れたがらない人、みんなをまとめれる人、お調子者で笑わせてくれる人。こどもにもいろんなタイプの人がいる。

 

優しい先生、厳しい先生、怖い先生、気持ち悪い先生。大人にもいろんなタイプの人がいる。

 

いろんな人と接することで世界にはいろんな人がいることを知れるし、いろんな人たちの意見を聞くことで自分自身をも知ることもできる。

 

そんなことを学べるのも学校ならではなのかもしれない。

 

⑤クラブ活動

 

中学校に入れば部活動がある。小学校でもあるところはある。

授業以外のところで頑張ることで、一生懸命取り組むことを学んだり、自分の将来の可能性を見出したり、そのままプロの世界に飛び込む人もいる。

 

野球やサッカーなんかはその典型的な例。

 

学校があるからこそ、そういうこともできる。

 

学校のデメリット

 

学校にはいろんなメリットがある一方で、いろんなデメリットもある。

 

①時代に取り残される

 

学校は昔からほぼ何も変わってない。

僕ら世代がやってたことを今の小中学生たちもやってる。

それが普遍的なことならいいものの、この時代にまだそんなことやってるん?っていうことも多々ある。

紙の教科書やノートを使って授業をしたりとか。

タブレットとスマホでもじゅうぶん間に合いそうなものだけど、それを有効活用しない。

やってるところもあるけど、まだまだ部分的。

雨の日とか外出するのが危ない時はもうオンライン授業にするとかしたらいいのに。

 

学校でやってることが当たり前っていう感覚で社会に出ると、とんでもない時代遅れな人間になってしまう。#そんなやつおらんやろけど#でもいないとは言い切れない

時代とともにいろんなことをアップデートしていったらもっと面白いのにな、と思う。

 

②社会で生きていくための知識を学べない

 

学校で学ぶことはいろんな知識の基盤にはなるものの、その最終目的地は「大学受験」。

 

捉えようによっては別の目的地を設定することもできるけど、基本的には大学受験以降役に立たないものが大半。

高学歴の政治家なんかはその典型で、学校で学んだ知識しかない。

政治家の人と何回か関わったことはあるけど、あの人たちは現場がどうなってるかをまったくわかっていない。

人による部分はあるけど、だいたいそんな感じで一般市民の僕らの気持ちなんか知ろうともせず、かなり頭でっかち。

この世の中には本当にいろんな人がいて、アンダーグラウンドな世界もたくさんある。

むしろそっちの方が多いぐらいだから社会で生きていくためにはそういう知識の方が大事。

そういうことは学校では学べない。

なんなら学校に行ってない人の方がいろんな経験をしていて話が面白いことが多い。

 

もっとお金の知識とか、市場がどうなってるかとか、人との繋がりの大切さとかを勉強すれば社会に出た時に即戦力の人材になれたりするのに。

 

③個性が潰れる

 

学校ではみんな同じランドセルやカバンを持って決まった時間に登校する。

同じ授業を受けて同じものを食べて同じ時間に食べ終わる。

 

軍隊のように規律が厳しい。

 

中にはお昼食べたくない、って人もいるんだろうけど、それを許してくれない。

 

さらに。

ちょっとでもみんなと違うことをすると「変な人」扱いされて、矯正されてしまう。

 

出る杭は打たれて引っ込められるからその人特有の能力が伸びない。

 

右へ倣えの教育がいまだに続いていて、しかもだんだんみんな優等生みたいな感じにしようとしてるのか、大人しくて気持ち悪い。

幸いなことに「こども食堂虎吉」に来るこどもたちはみんなやりたい放題やってるからそんな感じはしない。

 

だけど学校では大人しくしてるって話も聞くし、どうなってんだ今の学校は?と、疑問しか残らない。

 

もっとひとりひとりの特性を見極めてそれに合わせた教育を考えたらいいと思うんだけど、人手不足とかで実質そりゃムリよなー…っていう現実もある。

 

だから学校なんて要らないっていう意見がたくさん出てくる。

 

④イジメに遭う

 

個人的にいちばん最悪だなと思うのがイジメ。

集団生活には必ずつきまとう問題。

人間は群れると同調圧力をかけて、賛同しない者には攻撃を加える。

 

それで学校に行きたくないと思う人も出てくる。

一生モノの心の傷を負うこともある。

 

最悪の場合、自ら命を絶ってしまう。

 

学校の最大のデメリットはここだ。

 

イジメはホントにタチが悪い。

 

イジメの被害に遭った経験がある僕からすると、見て見ぬふりをされるととんでもない恐怖と孤独に苛まれる。

そんな精神状態では生きてる心地さえしない。

 

もっと酷いイジメに遭うことを恐れて友達、先生、親、誰にも言えない。

 

そして学校以外の選択肢が他にないから、八方塞がりになって精神的に追い詰められて、最終的に自ら命を絶つ選択をしてしまう人もいる。

 

命を絶つとまではいかなくても、イジメがトラウマになって後々何年も苦しめられて人生がおかしくなることもある。

 

イジメにはこれといった型がないから対策も立てづらいからなかなか根絶には至らない。

 

まとめ

 

時代とともにいろんなことが変化してきた世の中。

僕ら世代が感じる学校のメリットは、今の子たちにとっては何のメリットも感じれないのかもしれない。

 

それは、学校が時代の変化についていけてないから。

 

僕ら世代が放課後にやってたことは基本的にアナログなものが多かった。

あってもスーファミとか。

 

学校と学校以外が同じアナログで統一されてたから、まだ学校で学んだことが役に立ったと思える。

 

でも今の子たちは家に帰ればスマホやタブレット、PCがある。

家ではデジタルを駆使してるのに、学校では超アナログなことをしてる。

 

そのギャップで戸惑う子もいるかもしれない。

 

社会に出てからも基本的にはデジタルなことが多いから、なおさらアナログの学校ではメリットを感じにくい。

 

学校側にもそういうことを理解してる先生もたくさんいらっしゃる。

だけど上からの圧力とかでそれがなかなか実現できないという状況らしい。

 

だからこそ、「こども食堂虎吉」のような、こどもたちがたくさん集まる場所が今の世の中には必要なんだと僕は思う。

「学校に行かない」という選択ができるように。

 

ご清聴ありがとうございました。

 

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