おはようございます。
こども食堂『虎吉』代表の高木です。
お手伝いとして参加するつもりがいつの間にか代表になっていました。
その話は後ほどゆっくりと。
こども食堂『虎吉』を開業するまでの道のりを備忘録も兼ねて文章で綴ります。
同じような志を持つ人のお役に立てるのではないかなと。
こども食堂「虎吉」とは
まず、こども食堂『虎吉』がどんなところなのかの詳細をば。
『虎吉』は「トラキチ」と読みます。「子どもに食事を無料で提供する子ども専用の食堂」と「阪神ファンのプロ野球討論をメインとした居酒屋」を併設した場所です。阪神ファンのことを敬愛を込めて「虎のキチガイ」と呼んで、それを略した形にしたかったのですが、「キチガイ」というワードがあまりよろしくないみたいで、略してても「キチ」というワードがあまりよろしくないらしく、漢字表記の「虎吉」に落ち着きました。
虎吉は2階が子どもスペースになっていて、少し狭いですが子どもだと頑張れば10人ぐらいは一緒にのんびり食事ができるのではないかと思っています。
それ以上になるとちょっとさすがに窮屈になりそう。
丸テーブルとテレビ、ゲーム機なんかも置いて食事を済ませた子どもたちがゆっくりできる場所です。なんなら帰りたくない、と言ってしまうほどすこぶる居心地がいい空間になっております。
宿題なんかもできますが、たぶんしないと思うので一応高校生の息子がいるワタクシが言ってやらせます。ご安心ください。
中学生ぐらいまでなら勉強を教えることもできるので、塾いらずです。
ここに関してはボランティアでやってくれる方を随時募集中です。
こども食堂の下、1階には居酒屋があります。
2階の子どもスペースに上がるにはここを通る必要がありますが、居酒屋スペースは喫煙可となっておりますので、煙が充満して煙たくなっている可能性があります。タバコが苦手な人は20秒ぐらい息を止めて駆け抜けてください。
子どもスペース、居酒屋ともに防犯カメラを設置しています。子どもスペースの様子を1階で常に監視して、何かあればすぐに駆けつけます。
ネットで限定配信してURLさえあれば親御さんがいつでも観れるようになっています。
そうすれば親御さんも安心して預けれるのではないかと。
居酒屋スペースもネットで生配信します。
お店の雰囲気を少しでも味わってもらえたら嬉しいのと、今空いてるのかどうかの確認もすぐにできます。
居酒屋は基本的にワタクシ高木がなんでも料理を作ります。
幼少期より母に仕込まれ、小6の時にはひとりで家族5人分の夕飯をひとりで作っており、家族の皆さまには大変好評をいただいておりました。
それ以来料理をするのは好きで、一時は料理人を目指したほどです。
なのでひととおり何でも作れます。
本格的なイタリア料理とかフランス料理とかはたぶんムリです。
ベースは中華料理になっています。
そこらへんはご理解ご協力のほどよろしくお願いいたします。
1階の居酒屋スペースは8席のカウンターと外のテーブル2席のお店になっています。
MAX12名です。
僕自身も大の阪神ファンで虎キチです。なので阪神の試合をテレビ観戦できるようになっています。
それだけじゃなく、店構えも内装も阪神色を前面に出しているので阪神ファンが集まりやすい場所になればいいなと。
っていうのも。
僕自身、甲子園球場に阪神の試合を観戦しに何回も足を運んでいるのですが、あの場所のお客さん同士の繋がりってすごいんです。
阪神の選手がナイスプレーをした時や、ホームランを打った時なんかは、知らない人同士でも平気でハイタッチしたりハグしたりして喜びを分かち合います。
そんなふうに、名前も年齢も知らない人同士でも平気で繋がれる場所なんです。
あの空気感はすごく好きで、何度も甲子園に足を運びたくなる理由のひとつです。
こども食堂の現実
こども食堂はこの茨木市内にもたくさんありまして、月に数回とか、多くて週に1〜2回ほど開催しています(僕の知る限り)。
場所は公民館などを借りてたくさんの子どもたちが集まっています。
素晴らしいことだと思います。
でも僕はそこに「本当にそれでいいんだろうか?」と、一抹の不安を抱えています。
っていうのも。
こども食堂が開催していない日に食べることができない子どもがいたら……??
その時その子どもはどんな気持ちでいるんだろう?
お腹を空かせてすごく不安でいっぱいなんじゃないだろうか?
そう考えると、胸が締めつけられます。
毎日稼働させることができたらそういう不安を抱える子どもが減るんじゃないか?
…ということで、できるだけ毎日稼働させていきたいと思います。
毎日稼働させるためにはひとつ大きな壁があります。
それが食材費です。
だからそんな頻繁には開催できないのだと。
こども食堂の展望
毎日たくさんの子どもたちが来るようになったらそれはすごく嬉しいことですが、無料で提供するには食材費をどこかで負担しないといけません。
そこで考えたのが「居酒屋で子どもたちの食事分を大人に負担してもらう」です。
居酒屋の食事やお酒を少し割高にして、その浮いた分を子どもたちの食事に充てようという考えが浮かびました。
でもそれで本当に大丈夫かなー…と。
イマイチピンとこず。
でもそのピンときてない原因もよくわからず。
そこで、何かいい方法はないかしら?と、YouTubeでいろんなこども食堂の動画を観ていたら、たいへん興味深い動画がありました。
「みらいチケット」なるものを1枚200円で販売して購入した人はそれを店内の壁に貼ります。
そして子どもたちはその貼ってあるみらいチケットを自由に取ることができる。
そのチケットは子ども限定で食事と交換できるようになっている…というシステムでやってらっしゃるこども食堂の動画を観ました。
コレだ…!と。
丸パクリさせていただきたいと思います。
頭をフル回転させて考えたのですが、イマイチピンと来てない理由は、子どもたちが何もしない…というところでした。
結果的に無料で提供することには変わりないのですが、それだと何もしないで食べさせてもらうことが当たり前になってしまって、教育上あまりよろしくないかなーと…。
それが教育上よろしくないのかどうかはさておき。
お会計代わりにチケットを自分の手で取ってそれをお店の人に渡すことで食事をもらうことができる。
物と物との交換で自分の欲しいものが手に入る。
ごく小さいものではありますが、そんな社会経験をここで体験してもらうのもまた面白いなーと。
小さい子どもなんかは特にそういう経験をあまりすることがないので。
そして何より大人と子どものコミュニケーションが生まれるっ。
子どもたちが大人に感謝の気持ちを伝えるには絶好の機会だなと。
そのチケット代を払った人がその場にいるとは限りませんが、ありがとうを言われて気分を害する人はいないはず。
逆にお店で食事を楽しんでるお客さんは、ありがとうと言われたら「そんなん言われたら払わなしゃーないやんけー」と、払ってくれる人が現れてくれるのではないかなーと、そんな下心もあります。
でもそうやって大人と子どもが垣根なくコミュニケーションを取ることが昔の日本では当たり前でした。
僕自身も子ども時代、悪いことをしたら近所の知らないおっちゃんやおばちゃんに怒鳴られたりして泣かされたこともあります。でもその反面、「おはよー!」とか気軽にあいさつを交わしたり、いいことをしたら笑って頭をわしゃわしゃして褒めてくれる。そんな温かい面もあって、町全体が家族みたいな雰囲気の場所で幼少期を過ごしました。
今の日本ではそういうのはホントに希薄になってしまっていますが、この虎吉がそういう場所になればいいな、と。
そしてそれを起点に茨木市全体にそういう文化が広がれば最高だな、と心の底から願っています。
追伸:最初はお手伝いをするつもりがいつの間にか代表に…
最初にこども食堂をやりたいと言い出したのは、僕の師匠である前羽公平先生です。
前羽先生は柔道整復師の業界を牽引してきた人で、大阪の柔道整復師会の副会長や財務理事を歴任してきました。
その師匠が高齢になり、体が動かなくなってきたのを機に仕事を引退することになりました。
引退してずっと家にいたらボケてしまう、ということで前々から自分の中で温めていたこども食堂を人生の最後の仕事にしたい、と。
それを最初は全部ボランティアでおれが投資してやる、と言い出しましたので、それでは絶対長く続かないから、ちゃんとビジネスとしてお金が回るようにした方がいい、と僭越ながらアドバイスさせていただきました。
そうやってアレコレ話してるうちに、上で話したような居酒屋とこども食堂を併設して居酒屋の売上で子どもたちに食事を毎日無料で提供しよう、という話が出てきました。
でも、もう高齢で体が動かないのに毎日仕事をするのは正直しんどい、と。
それでは先述したように意味がありません。
それなら、と白羽の矢が立ったのが僕です。
僕はこれまでに離婚を3回経験したり心を閉ざしたり、わりと波乱万丈な人生を送ってきています。そんな経験も相まって、人に可愛がられる人間です。自分で言うのもアレですが…。
そんな人間性と、料理をするのが大好きなのは前述したとおり。そういう志も本気だったので、高校を卒業した時に居酒屋の厨房に就職しました。
その会社は入社式でブチギレて辞めてしまいました。若気の至りです。
そこから僕の人生は大きくレールを踏み外し始め、波乱万丈になっていきました。
そんなこんなで僕が中心になってお店を手がけることになりました。
幸いなことに今までネットを通じて絵を描いたり音楽を作ったりしてきた経験があるので、それをフルに活用して面白い居酒屋&こども食堂にしていきたいと思います。
というわけで。
これを読んだらぜひ支援してください。
よろしくお願いしますっっ。🐯
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